追い討ち
酷い頭痛による吐き気で、ほとんど動くこともままらなかった。
今までと違って、胸まで痛んだ。
両胸だった。
締め付けられるような感じで、息苦しい。
仕事は無理だと判断し、早々に会社に連絡した。
這うようにして戸締りをし、娘を寝かしつけるところまでやった。
娘を風呂に入れることなど、出来る筈もなかった。
うとうととしていた。
そんな時、妻が帰宅した。
物を叩き付ける音。
それが終わると、足音が、こちらに近づいてくる。
思っていた通り、妻の罵声だった。
「雨戸だけ閉めて、鍵閉めてないところがあるじゃない」
閉めたはずだった。
そう思って、ふと、あることに気がついた。
鍵は閉めたのだが、その鍵を更にロックするための、小さなスイッチ?を入れ忘れたことに気が付いたのだった。
妻の言うことは、聞き流した。
というより、聞く余裕などなかった。
それでも、また罵声だった。
「馬鹿は、嫌いよ」
なんと言われようと、もう、どうでもよかった。
とにかく、早く眠りに落ちたかった。
読者の皆様へ
せっかくコメントをいただいているのに、返事も書けなくてごめんなさい。