休息 | 日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。

休息

それは、ほんの少しの休憩を知らせるメールだった。


今実家にいる。

何か作って食べてくれ。そのうち帰る。


妻からのメールである。

俺はホッとしていた。

一人になれる。

それは、俺にとっては貴重な時間だった。


手早く飯を済ませた。

それだけで、何もする気がなくなった。

ただ茫然としていたが、次第に酒が飲みたくなった。

妻のいないときに、隠れるようにして呑む。


もう、習慣になっていた。

スーパーで、発泡酒を買う。

ディスカウントまで行けばもっと安かったが、遠いのでやめた。

家に戻り、飲み始めると、さらに体が重くなる様な気がした。


そんな時、また携帯が鳴った。

布団をひいておいて。


妻だった。


結局、妻が帰宅したのは夜中だった。

俺がソファーに寝ていた所を叩き起こされた。

「テレビ観たいから、どいてくれる」

俺は二階へ行き、フローリングの上に、座布団を枕にして、そのまま横になった。

寝られるはずもなかった。

二時間後、妻の溜息が聞こえた。

そして、戸を激しく閉める音。


結局、朝まで眠ることができなかった。