会話
「戻ったら、お口拭いてちゃんと着替えなさい。おとうちゃんといっしょに犬小屋も洗ってね」
妻が言った。
娘の口の周りは、チョコレートで汚れていた。
妻の習い事があり、車で送った。
別れ際、娘に話すと言う形で俺に用件を伝えている。
俺とは、口もききたくないと言うことなのだろう。
俺が朝食の準備をしても妻は手をつけずに、パンか何かを齧っていた。
何をすればよいのか、やはりわからない。
それでも、出来ることはやろうと思った。
娘と一緒に、家で過ごしている。
そして、時間になれば妻を迎えに行かなければならない。
部屋で「ゲイシャ・ガールズ」のCDをかけた。
娘が笑いながら、踊った。