観なきゃよかった | 日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。

観なきゃよかった

昔観た映画を、無性に観たくなる時がある。

フォーリングダウンを、レンタル屋で借りた。

裁判所から面会を禁止されている娘に、誕生日プレゼントを持って無理矢理会いに行く、暴走男の物語。

途中、拳銃やバーズーカ砲などをぶっ放しながら、一直線に娘の元に突き進むその姿は、頭のおかしくなった哀れな狂人に過ぎなかった。

それが、始めてこの映画
を観た時の感想だ。


しかし、今回は違った。

この映画は、ふたりの男を通して、夫婦、或は家族を描いたものだった。

暴走する主人公を追う刑事も妻帯していて、妻の尻にひかれっぱなしの優しい男である。

仕事を辞めて、静かに暮らそうとしていた退職日当日に、事件を追う羽目になった。

もちろん、早期リタイアも妻の為である。



良い映画である。



それでも、今の俺が観るべきではなかった。

二人の男に共感した。


だから、観るべきではなかったのだった。