ショッピングセンター
「ちょっと出かけたいから、車の運転して」
その言葉で、起こされた。
俺は、何も聞かないまま、車を出した。
余計なことを聞くと、また喧嘩になる。
それは、嫌だった。
黙っていても、曲がるときには指示が出るのであった。
ショッピングセンターに着いた。
くじ引きである。
またか。
心の中で、呟いていた。
一度、ここのショッピングセンターのくじ引きで、当たった事がある。
ハンドルを回すと、赤球が出てきた。
はずれ。
くじ引きが終わると、すぐに車に乗り込む。
次に行ったのは、また同じ名前のショッピングセンターだった。
また、赤球だ。
そして、また移動。
赤球を、五回引いた。
広範囲に広がる、ショッピングセンターをすべて回ったようなものだった。
「飯はどうする」
「これでいい?」
ショッピングセンターの、食料品フロアー。
そこで弁当を買い、フードコートの端で、家族で食った。
これが、一番安上がりなのである。
それに、子供が騒いでも、あまり気にならない。
美味いな。
思わず呟いていた。
まあまあね、妻が、言った。
娘は、顔中米粒だらけで、笑っている。
その言葉で、起こされた。
俺は、何も聞かないまま、車を出した。
余計なことを聞くと、また喧嘩になる。
それは、嫌だった。
黙っていても、曲がるときには指示が出るのであった。
ショッピングセンターに着いた。
くじ引きである。
またか。
心の中で、呟いていた。
一度、ここのショッピングセンターのくじ引きで、当たった事がある。
ハンドルを回すと、赤球が出てきた。
はずれ。
くじ引きが終わると、すぐに車に乗り込む。
次に行ったのは、また同じ名前のショッピングセンターだった。
また、赤球だ。
そして、また移動。
赤球を、五回引いた。
広範囲に広がる、ショッピングセンターをすべて回ったようなものだった。
「飯はどうする」
「これでいい?」
ショッピングセンターの、食料品フロアー。
そこで弁当を買い、フードコートの端で、家族で食った。
これが、一番安上がりなのである。
それに、子供が騒いでも、あまり気にならない。
美味いな。
思わず呟いていた。
まあまあね、妻が、言った。
娘は、顔中米粒だらけで、笑っている。