10時に出発しまして、街をだらだら歩き始めました。
とりあえず地図も全然みないで、
適当に歩いていたら早速道に迷いました。

ちなみに街歩きの格好ですが、
カメラを肩からぶら下げて、
Tシャツとジーンズという典型的貧乏学生の格好。





歩いていたうちに目立つくらいに近代的な箱形の建物が。
それがMuseo Nacional de Bellas Artesというところ。
日本語で国立美術館という名前になるのでしょうか。
日本の上野の美術館と違って全然周りに人がいない。

とりあえず何でもいいや、とその建物に入ってみる。
外もひどく暑いし。

入ってみると全然人がいない。
CUC$5を払い、荷物を預けます。
中庭があって、池もある。
日本のど去年の美術館のように綺麗な建物です。
そして中は非常に静か。
クーラーが効いているので涼しい。
車の音も人の声も聞こえない。
とてもキューバとは思えない場所です。
そして中には全然人がいません。
結構空いています。
たまに観光客とすれ違う程度です。


ところでキューバの美術ってイメージできます?
僕はやっぱり社会主義国だから、
革命に関する赤い絵とかカストロとかゲバラをたたえる様な
プロパガンダの内容が多いのかな、
と考えていたのです。

でもねえ、全く違うんですよ。
一言で言うと思いっきり暗い、そしてグロテスク。
色遣いは黒が多くて、
赤とか黄色とか彩度の高い色が全然出てこない。
描かれているものとあれば、
人間が血まみれになっているものだったり、
奴隷船の絵で、黒人が船倉に何百人も閉じこめられていて、
スペイン人の支配者が頭蓋骨を持っている絵とか、
人間の頭の中に胎児がいるものとか。
強いて言うならRadioheadのCDのジャケットを
100倍ぐらい皮肉にグロテスクにしたような
現代アートがびっしり並んでいるんですよ。

もうね、見ていると
「おまえ、学校でいじめられてないか?」とか
「最近何か嫌なことがあっただろ?」って
聞きたくなるぐらいに描写がひどいんですよ。

当たり前ですが、美術館だから写真撮影は禁止です。
だからどれぐらい凄まじいかここに出してみたいけど、
パンフレットも画集も売ってなかったので、
残念ながら現地に行かないとわからないとおもいます。

現代アートとして紹介されているものに、
普通の風景画とか人物画は全然ないんですよね。
こんなすごい絵を国立美術館においていいものなんでしょうか。

まあ、一方で1902年の独立前のものになれば、
もっと言えば18世紀頃のいわゆるヨーロッパ近代美術のような
印象派の絵も結構出てくるんですが、
気持ち悪い現代アートを見たあとだと
全然面白いと思えないんですよね。

それはともかくとして、
一体どれだけの日本人がキューバの現代アートが
陰鬱なものだと知っているでしょうか。
本当にね、キューバに行ったら、
Museo Nacional de Bellas Artesは行く価値があると思いますよ。

一番キューバで面白い場所はどこかと聞かれたら、
おそらくMuseo Nacional de Bellas Artesと答えるかも知れません。