2011年3月11日に発生した東北・関東大地震は日本の将来を左右する事態となってしまった。
まず気象庁が発表した今回の東北・関東大地震はマグニチュード(M)が、9.0と最終発表があった。
地震 のマグニチュード(magnitude)とは、地震 が発するエネルギー の大きさを表した指標値である。和達(1931年) の最大震度と震央までの距離を書き込んだ地図に着想を得て、アメリカの地震学者チャールズ・リクター が考案した 。マグニチュードは地震のエネルギーの対数 と線形 関係にあり、マグニチュードが2増えるとエネルギーは1000倍になる。
とウィキペディアに書いていた。
=31.62^(9-6.9) と言う計算式では何と東北・関東大地震は阪神・淡路大地震の1412倍となった(9は東北・関東大地震 6.9は阪神・淡路大震災)。
つまり阪神・淡路大震災の 約1000倍の地震であったと推測される。
それが東電にとっては想定外で福島原発の原子炉を冷却できなくなる事態となってしまった。
東電にとっては想定外であろうが、この事で電力不足が起こり日本の経済に相当なダメージが起こることは否めない。
地震と関係ない長崎県五島市の弊社でも建築材料入らず、その事で仕事の行程が1週間程度遅れてしまった。
また深夜電力を利用したオール電化を否定する発言が多いことを非常に懸念する。
オール電化を進めたことで原発2基分の電力が必要である、オール電化が電力不足を加速するとあるが簡単にオール電化を電力不足の要因としてはならない。
なぜなら電力不足の要因は電気を使う方が安定して一定量を使わないことの要因が大きい。
夏冬のエアコン、工場の稼働は、ほとんどが昼間で夜間電力使用量の倍の電気が必要となっている。
九電の1995年8月25日の電力使用量 朝9時 689万kw 昼3時 1533万kw と 昼夜間格差が844万kwの差を1日で生じる。
http://www.kyuden.co.jp/environment_booklet_action-report96_environmental-affairs_policy1.html
この昼夜間格差を補うため電力会社はオール電化を推進したのである。
原子力発電所は昼夜一定量の安定した発電をするので、その事がオール電化を推進した理由であるとも推測できる。
ところで今九電の発電比率を見ると 水力7% 原子力41% 地熱2% ガス22% 石炭23% 石油他5%と原発の比率が多いことが分かる(平成22年)。
http://www.kyuden.co.jp/effort_thirmal_load_index.html
ここで太陽光、風力発電の数値が無いのは、太陽光、風力発電の発電量が小さいことを意味する。
原子力41%は原発を止めたら即電力不足で計画停電、経済の失速は否めない。
2003年北アメリカ大停電はアメリカの送電線が問題で、日本で電力不足が起こるとはまず無いと思われたが今回の東電の計画停電はその考えを完全に裏切った。
この事は九州でも原発を止めたら予測不可能な大停電をもたらす事を意味する。
つまり、送電線がつながっていれば何処でも、何時でも停電になる可能性が有るのである。
30年前パソコンが発売された当時は珍しかった。2000年にはシステムエラーが問題になった。
今家庭では、電灯だけではなく、電気無しでは生活できなくなってしまった。
本を読むことも、電話をする事も、手紙も、お金の決済も電気を使って行われる。
その41%を原発に頼っている事を考えると何としても東電、福島第原発の事故が早く終息する事を願うものである。