民主党の鳩山由紀夫代表は、2020年までの温室効果ガス削減の中期目標について「1990年比25%削減」とする考えを打ち出しました。
日本建築学会では「温暖化対策ビジョン2050」(案)を提言しました。
環境問題が可能性でなく、現実のものとして動き出す日がそう遠くないと思います。
日本建築学会が「温暖化対策ビジョン2050」(案)
目標
(1)新築建築はカーボン・ニュートラル化を進め、今後10~20年の間に二酸化炭素を極力排出しないように推進する
(2)既存建築も含め2050年までに建築全体のカーボン・ニュートラル化を推進する
(3)建築を取り巻く地域や社会まで含めたカーボン・ニュートラル化を推進する。
方針1 建築分野のカーボン・ニュートラル化に向けた計画・設計・施工・運用の方針
(1)建築は、エネルギー消費が最少となるように設計、運用する
(2)建築は、自ら再生可能エネルギーによって必要なエネルギーを賄えるように設計する
(3)建築は、その寿命を長期化できるよう、設計、運用する
(4)建築は、二酸化炭素排出の少ないエコマテリアル利用を推進する
(5)建築は、オンサイトで排出削減できない場合はオフサイトで削減できるように計画する
(6)建築の設計・施工・運用・改修・廃棄プロセスを通じて一貫したライフサイクルマネジメントが可能なシステムの構築・活用を図る
方針2 カーボン・ニュートラル化を目指した地域や社会の構築
(1)都市や地域までを視野に入れた対策の推進
(2)地域の気候風土への配慮と利活用
(3)森林吸収源対策への貢献
(4)情報・経済システムの活用
(5)ライフスタイルの変革
(6)長期的な地域や社会像の共有化