今日9月22日の長崎新聞で「イオンが強行申請」という大見出しが目に映った。
今回のまちづくり三法の改正で、延床面積が10,000 ㎡を超える店舗・劇場・遊技場などは、原則的に商業地域・近隣商業地域でしか立地が認められないこととなった。イオンモールが、このまちづくり三法の改正の前に申請を受理して貰いたいのであろう。
最近福岡県の直方に研修で行った時のことである。携帯のカミソリがなかったので、買いに行くことにした。
すぐ近くにイオンモール直方が建っていた。まずその駐車場の大きさと人の多さ、店舗の多さにビックリした。
福岡、東京、外国に年に何回か行っている私でもその大きさに、ぶったまげた。追記するがイオンモール直方の近くは五島の当社の近くとあまり変わらないのである。
その過疎地みたいな所に大型スーパーが建っているのである。
長崎の福田地区にはこれまた旧鉄工所跡地に大型店舗が建設中である。
「コンパクトシティ」の基本理念は都市機能の集約とにぎわいの創出だそうである。はたして延床面積が10,000 ㎡の規制を更に厳しくした延べ床面積1,000 ㎡の市条例が出来ると、商店街ににぎわいが創出できるのだろうか?今の郊外への流れが変わるのだろうか?
いちばん悪い結果は、商店街も郊外店舗も失速し町に活気が亡くなることである。
NHKのテレビで大分県の大山町農業協同組合の直売上が紹介されていたのを見たことがある。農家の所得が高いのにたまげたものである。
大山町農業協同組合は農家が作った農産物の販売だけでなく、その農産物で食堂も経営している。
まさしく梅、栗、うえてハワイへ行こうの延長戦で農業を行っているように見えます。
とう五島市は、農業と漁業そして観光が島の基幹産業である。しかし島で消費される野菜はほとんどが島外で生産された物が市場で売られている。
五島牛はスーパーで売ってはいるが、観光客が手軽に食べるには、あまりに施設が足りない。
魚も産地で安く食べるには、やはり店が少ないように思う。
たしかに、小さな島で大型店舗は驚異である。
でも消費者は大型店舗が選択肢が多く魅力を感じる。果たして、今までの商店街でお客が魅力を感じるだろうか。
大山村は人口が3,646人で五島市が44,830人、今こそ島民の民力が試される時である。