今回、8年ぶりのモルディブの海。
モルディブは6回目。島STAYが3回、クルーズが3回目。
沖縄 西表島の次に一番潜っている海ということになります。
西表島といえば、大物スポットであり、流れが早くて有名なオガンがあります。
コロナになってから毎年西表島に行き、オガンも経験し、流れの強い海にも慣れたつもり。
でしたが、、、
今回のモルディブ、特に最終日5日目は今までの500本の中で一番きつい海でした。
なので、備忘録として。。。
そもそも4日目の最初のダイビングもやや流れが強く、かつ、安全停止の時に
水深5mにいきたくても、どんどん深度が落ちていくダウンカレントを経験しました。
すぐに気づいてフィンキックで上に上がれましたが、最初、なんでガイドさんと距離ができちゃっているの?
ってダウンカレントに捕まっていることに気づきませんでした。
ダウン、アップカレントって怖いなぁ。
そして、最終日5日目
この日は流れが強いエリアを攻めます
ブリーフィング時点で、流れが強い場合はルートをどうするかの確認、そしてアップカレント、ダウンカレントがおきやすいとのこと。
washing machineとかかれたエリアがあること。
いつもになく注意事項の多いブリーフィング。
大丈夫かなぁ。。。
そして、予想通り、史上最高に流れがやばかったダイビングがこの日3本目、最後の最後にやってきました。
この日はモルディブ人ガイド ガバレと、私、バディ、大学生の女子の3名のゲスト、計4名で潜ります。
女子大生は、流れが強いところなので、浮き上がらないためにウエイトを1kg足すかどうか
悩んでました。。。
問題の3本目。
当初予定してたポイントの潮見をすると、「very strong!」
とても危ない状況だったので、このポイントは止めて、2本目でもぐったポイントに変更。
2本目で潜った時はそんなに流れてなかった。
が、、、
潜行して、まずはコーナーの棚上で岩に捕まって大物が出るのを待つのですが、かなり流れてる!
ナイトロックスチームは棚の端までいきましたが、私たちは無減圧潜水が厳しくなるので、棚の内側で。
端よりは流れは緩いはずですが、かなりの強さ。
めったに使わないカレントフックを使いました。
ゴォーッと音を立てながら流れていく潮。
そんな中で、マスクがとばされないように顔の向きを気にしながら、魚待ち。
棚の向こう側に色々いそうなんですが、
私たちは内側すぎて、近くに魚が来ない。。。。
しばらく大物待ちをした後、この場所を離脱します。
まだエアも120以上残っていることを確認。
カレントフックをはずすと、一気に体が流されます。
ガイドと同じ方向に流されていきます。。。
普通、ある程度、流されると流れのない場所にたどりつくのですが、このポイントは
ずーっと流れている。
がんがん体が流れていきます。
棚上を流されたあと、今度は壁にそって、流されていく。。。
とにかく深度を一定に保ちながら、壁や岩にぶつからないようにコントロールして流されていく。
まさにドリフトダイビング。。。
が、とあるところに来た瞬間、体が上に浮き上がる、、、
あ、アップカレントだ。。。危ない!!!!
慌てて、私は少し下にあった、岩をつかむ。
落ち着いたとこはで見渡すと、同じチームの女子大生と私のバディの2人が浮き上がっていて
ガイドがつかんで必死に下げている。。。。
私は人を救う余裕はないので、岩につかまりながら、壁沿いを前に進む。
アップカレントを抜けるとダウンカレント気味に。。
しばらく岩をつかんで進みます。
ふと残圧をみると、70に。。。やばい。
ガイドに70のサインを出しました。
が、ここからまた流れが強くなり、ひたすら壁に沿って流され、
エクジットができない!!!!
まぁ、70あるし、水深も15mぐらいだから大丈夫か。。。
流されていると、ついに潮だまりっぽい壁のくぼみ部分に到着。
そこにはもう一つのkikoさん率いるチームも辿り着いていた。
ちょっとほっとするのもつかの間、うちのガイドが突然、岩から手を放し沖へ。。。
あー、エキジットするのね。。。私のエア、少ないし。。。
3秒ほど後れをとったけど、私も手を放し、ガイドの方へ。
流れが強いので、3秒の遅れで結構距離ができてしまっている。
こんなところで、ガイドとはぐれたら遭難しちゃう!!!
必死にフィンキックも使って、ガイドの方へ。。。
追いつくのが大変!!!!
でも遭難は絶対にしたくない。。。
必死です。流れが複雑な中層でコントロールして、なんとかガイドのところにたどり着いた。
周りを見渡すと、、、、
あ、、、私たちのチームの2人がいない!!!
そりゃそうだ、普通あれだけ流れが強いときは、ガイドがみんなに
せいのって合図をだして、一斉に手を放してエキジットするもの。
なのに、、、
なんか気づいたらガイドが沖へ。って、
私は数秒遅れで気づいたからなんとか追いついたけど、あともう数秒遅れたらとても追いつかない。
2人がKIKOさんチームと一緒にいてくれればいいのだけど。
今の私には確認のしようもないし、何もできない。
とりあえず、きっちり安全停止をした後、海上に。
これで、ドーニに見つけてもらえなかったらやだなぁ。
上がってみると、流れをちゃんとわかってたようで、そんなに離れてないところにドーニがあり、すぐに船にあがれました。
上がった瞬間、ガイドのガバレに
2人はどこだ?ロストしたんかい??
と詰め寄る。
きっとKIKOのチームに合流している
と答えたけど、きっとって、、、、、
もう心配で心配で。
程なくして、フロートがあがり、KIKOチームが海上に。
私のバディは、、、
あっあのマスクだ!
いた〜。よかったぁ。
女子大生は、、、
いた!
よかった!
大きく手を振る!
本当にホッとしました。
ちょっと涙がでそうなぐらい。。。。
後で二人に聞いたら、やっぱりガイドのガバレがちゃんと合図をだしてなかったので、
私より気づいくのが遅くなり、その時にはガバレがかなり離れたところにいて、
とても追いつけない。それに流れも強くて手を離すのが怖い。。
だったら、そばにいるkikoチームに合流しよう!
という判断だったそうです。エアも2人は100以上残ってたようで、
kikoチームもあの潮だまりで一旦落ち着いてからエキジットする予定だったようで、
一息ついていたところ。
私たちが離脱した後、多分3分後ぐらいにはエキジットを始めたとのこと。
そうだよね。あれだけ流されてわちゃわちゃしてたから、いったん落ち着くことって大事だよね。
ナイトロックスチームも結局エア切れの人がでて、バディのオクトで分けてもらいながら
エキジットしたそうです。
やっぱり結構あの流れは慣れてる人でもきつかったのね。。。。
全員が帰船して片付けていると、、、ガバレがkikoさんにめっちゃ怒られてました。
ガバレ、8月からスタッフとなったので、まだ日本人のガイドのやり方やコツが
わかってないんだろうな。。。。
とりあえず、みな無事でよかったです。
帰国してから、過去のログブックをみると、モルジブに来たときは、期間中1度は流れが早くて大変なダイビングを
経験していました。
確かに、一度、すっごい流れで同じチームの一人がフィンがはずれて急浮上しちゃって
ベテランゲストダイバーが助けにいってたこととかもあったなぁ。
モルディブといえば、流れが強く、アップカレント、ダウンカレントが名物!と言われていることを
今更知りましたが、確かにそうでした。。。
とにかく無事で何よりです。
ダイビングは一歩待ちかえれば命の危険のあるレジャー。親には言えない、、、