最終日、ブルーラグーンに大満足してホテルに着いたのは20時前。

最後の晩餐はちゃんとしたものが食べたいけど、遠出するのも億劫、、、

Google mapでホテルのそばのレストランを検索して評価が高いところをピックアップ。
クチコミを読むと何となく良さそうなレストランがあり、そこへ行ってみました。

ホテルから歩いて3分ほどの場所にある
レイキャビク キッチン

家族経営のビストロ

満席だったけど15分くらいでと言われたので待つことに。


結局10分くらいでハイテーブルの席が空きました。


こんな感じのカジュアルなお店。



ワインと前菜。美味しい。


メインはわたしはタラ。

ボリュームもたっぷりで、タラは弾力があり、美味しい。


旅友は、最後の晩餐にラムのローストをオーダー。


こちらもボリュームタップリ。

ラムが美しいピンク色にレアに仕上がってます。

で、、、

アイスランド最後の夜なので、最後のチャレンジとしてラムが苦手な私に臭いがあまりない脂身の部位をお裾分けしてくれました。


といってもねえ。

旅の最初の頃にもしかしたらアイスランドのラムなら食べられるかもと思ってお裾分けをいただいたけどダメだった。

無理だろうなぁ。

でも、せっかくのアイスランドのラム

一口だけ食べてみよう。


完全に疑ってかかりながら恐る恐る脂身を口に、、、


あれ?


あれれ?


ジュワッと油が口の中で溶けるけど、

あれ?


臭いがまったくない。

ないんです!


びっくりしながら、旅友に話すと、


じゃあ、大きめに赤みの部分を。


とお裾分け。


さすがに赤身のとこは臭うだろう。

と口に入れた。


ん?


噛み締めると、牛とも豚とも全く違うジューシーで柔らかく甘いお肉の味が口に広がる。

臭みはなし!

いや、どこかで臭みが顔を出すはず。

、、、、

臭くない!


というか美味しい!

これがみんなが言うラムの美味しさ!


苦手な匂いを気にすることなく純粋にお肉の味を堪能する。


美味しい。


心からラム肉を美味しいと味わえる日が来るとは!


今まで、どんなに臭わないよって言われても、私には気になる臭いをしっかり探知して食べれない、、、

20代で行った高級店の筆頭がフレンチはオテル ド ミクニ、イタリアンは銀座ののエノテカ ピンキオーリだった。

そのバブル感漂うエノテカでワクワクドキドキしながら高級イタリアンを体験し、コースのメインに出てきたのがラム。

エノテカのラムならいけるかもと口にしたけど、やっぱりダメで気持ち悪くなりトイレでこっそり吐いた。


それ以降、ラムは、ジンギスカンから高級レストランのラムに至るまで私には臭い肉、、、


もう一生、美味しいと思うあることはないだろうなと思っていた。


思ってたけど、もしかしたら、、、という僅かな望みは持ち続け、、、


そして、本当に出会ってしまった。

心から美味しいと思うラムに。


噛み締めていたら、なぜか涙が、、、

えっ?

なんで涙???


食べ物食べて泣くって何?


自分でもわからない、この涙は何?


悔しかったのかなぁ、ラムが美味しいと思えないことが、、、

どんだけ食いしん坊なんだろうか。


とにかくアイスランドの最終日の夜、こんな体験が待っていたとは。


私の涙に旅友も驚き喜び、お店のスタッフに聞いてみる。

いつも臭いがダメでラムが食べれなかった彼女が臭みが全くなくて美味しいと感激して泣いてるけど特別なラムなの?


お店の人は美味しいと言われて喜んでくれたけど、特別事はしてないと。

丁寧に下処理して、お肉の味を活かすために、あえてハーブや調味料は控えめにしてレアに仕上げてます。


とのこと。

確かに調味料とか他の香りで消してるのではなく、ピンク色の美しいレアなお肉でした。


すごい、すごい、、、


アイスランドは、1000年前のバイキング時代にバイキングから羊が持ち込まれ、その後交雑することなく原種のまま今に至る羊。

自然に生えているハーブやベリーを食べ、育つ羊なので、他の国の羊とはピュアさが違うみたいです。


とはいえ、他の店で食べた羊はやっぱりダメだったので、この店が私にとってアタリだったのよね。


世界で、いや、宇宙で唯一私が美味しいと思うラムを出してくれるお店 レイキャビク キッチン


世の中の全てなラム苦手な人に来て欲しいお店です!


まさか最終日にこんな出会いが、そして涙することになるとは!!