天気もだいぶ春めいて来たので、日曜日はずっと行きたかった庭園美術館で開催される企画展
ガレの庭展
へ。

庭園美術館自体初めてですが、残念ながら庭園は只今改装中。

まぁ、ガレが見たいのでいいけど。

目黒から徒歩10分かからずにあるこの美術館。
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敷地は庭園を持っているだけあって都会にありながら中々の広さ。
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桜が三分咲き。
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建物は旧朝香宮邸、皇族系の邸宅です。
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ですので、建物自体にも見応えがある。

そのお部屋それぞれにガレのアールヌーボーのガラスの器が展示され、自然光を生かして展示。

邸宅の入り口には奇しくも、ラリックのレリーフが迎える。
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ラリックのガラス作品は半透明のガラスの白さに有機的なカーブで形作られたもの。

一方、ガレは色ガラスを駆使して絵画のようなガラス作品を作っている。

展示の作品数は中々の数で見応えありました。

パンフレットにもあったヒナゲシ
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なんとも可憐!
ピンクも絶妙、細い足が儚げで。

ガラスにもいろんな技術があり、勉強になりました。

透明ガラスにわずかに酸化コバルトをくわえ、微妙に青く光る月光色ガラスは本当に不思議な光をたたえ、魅惑的。

月の光を集めたらきっとこんな風に輝くんだろうな。

数多くあった透明ガラスの表と裏に不透明ガラスを被せた被せガラスに表面を彫刻で絵付けした作品は奥行きがあり、詩的な作品に。

特にこちら
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奥にしっとりした森の闇を描き、微妙に変化する緑のガラスの手前でひっそりと存在感を放つきのこ、ヒトヨダケを彫刻。

何かこのキノコだけが知っている森の秘密の物語を語ってそうな作品。

茄子をテーマにした作品も、ガレにかかると優雅な貴婦人みたい。
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ガレがシャポニズムの影響を色濃く受けてたのも驚き。
江戸の文化は世界を驚かせてたのね。
伊万里風のガラスはとても繊細で新鮮でした。

バッタやカマキリなど昆虫を題材にしているのも日本の影響。

なるほどねぇ。

中々の楽しい美術展でした!