80年代に流行った漫画
紡木たく ホットロード

和希と春山の物語。
今の時代には合わない暴走族のぐれた子供達の話。

かなり思い出深い漫画です。

別に暴走族に憧れがあったわけでわないけど、あの頃、ちょっと不良っぽいのがかっこ良く見えた時代。
春山はかっこいいなって思ってたな。

そんな懐かしの漫画が実写映画化。
和希は能年ちゃん。
なんか妙に納得です。
紡木たくの描く無表情でぼーっと流され、突然感情を爆発させる不安定な和希の役、能年ちゃん、合ってるかも。

ということで、同じ時代を生きてる二個上の会社の先輩とみにいきました。

photo:01



映像はとてもきれい。
バイクのテイルランプが流れて行き、湘南の海の夜明け、夕陽、藍色の夜と雄大に美しく若者の青春を包み込む。

湘南ってあんなに綺麗だったのねって思うぐらい!

能年ちゃんは少ないセリフ、それをつなぐ長い間を、目でしっかり演じてなんとも切なく淋しく強く、、、

20歳過ぎてるけど意外と中学生役、違和感なかった、、、

春山は登坂。
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この人、ほんとにお顔が整ってるのね。
なんか、カメラ割りがプロモーションビデオ状態。

春山の横顔、ハイ、いただきました!
春山のバイク特攻姿、ハイ、いただきました!
春山の後ろ姿、ハイ、いただきました!

っとかっこ良くみえるシーンを積み重ね、おいしいカットは何度か登場させる。
そんな手法のカットワークにみえました。

まぁ、そのぐらいかっこいいんだけど。

でもね。漫画心棒者からすると、春山は、もっと線が補足、もっと子供で、なのに強がって生きてる、それが春山なんだけど。

登坂君はあまりに大人過ぎ。

演技はまずまずでしたが。

それから和希のキーパーソン、お母さん、これは木村佳乃が演じたけど、ぴったりでした。
大人になりきれず、1番輝いてた頃にしがみついているどうしようもない母。
でも、愛がないわけでもなく、放棄してるわけでもない。

というわけで、、、
実はこの映画で、かなーり泣きました!

もちろん、
春山の「おばさん、この子のこと嫌いなの?もしそうなら、俺がもらって行っちゃうよ。」
母「渡さないわよ!子供のことが嫌いな親なんているわけないじゃない!」
名シーンですね。
漫画でも何度も泣いたシーン。
映画でも泣きました。

そして春山が意識不明になった時の和希の脱け殻状態。

後半はずっと泣いてたかも。

最後に流れる尾崎豊のOh My Little Girl

しびれるー、
色褪せる事がない尾崎の歌で80年代の思い出が幕を閉じる。

他の人にはどうかはわかりません。
でも、私はとっても満足な映画でした


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