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杉とヒノキの針葉樹を薪にするのは広葉樹に比べて圧倒的に楽。


倒してからの運搬、枝切り、薪割りに至るまで重量が無いので、体力を消耗しなくてよろしい。

しかも乾燥も日なたで一年そこそこもすれば十分。薪の太さを調整して焚けば温度のコントロールも可能。


広葉樹にこだわった自分が無知であり、もっと早くから間伐材を使えば良かった。

しかし判り切った事ではあるのだが、燃焼時間は極めて短い。更に高温二次燃焼で空気を絞っても、オーロラバーンはほぼ期待出来ない。

しかし焚き始めやストーブトップでの調理の時は間伐材を使い、巡航運転の時に広葉樹を混ぜて焚けば、火力調整も燃焼時間の調整も案外上手くいく様だ。




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お山に入る様になって確信したのは、植林政策の負の遺産、『見放された資源・不健康林』。この資源をいかに有効活用するかが薪ストーブユーザーに求められる課題なのだ。



薪ストーブのシーズン到来を記して、先日久しぶりにお山に入り、合掌しつつヒノキを4本頂きました。

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太さは30㌢程ですが、見上げれば樹高25㍍はありそうなひょろひょろヒノキ。密集エリアからの間伐。


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年輪を数えると、年の頃は45から50才位でしょうか?

昭和30年代終りから40年はじめに芽生えた植林二次世代。今頃家の柱の一部になる事を夢みて育った同世代でありました。

今となってはコストがかかりすぎて、材木になる可能性はカケラもなく熱源にしかならないのは、哀しくて空しい。


間伐材を何とか役立てようと思うのは摂理であり、薪ストーブユーザーにしか出来ない環境対策なのである。

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きっちり40㌢の玉にして丁重に扱い、一番日当たりのよろしい場所を提供し、立派な薪に仕上げるのが我が勤めと悟った晩秋の午後2時半。