コーヒーが美味しそうに感じたのは、忘れもしない山田洋次監督の『遥かなる山の呼び声』。
高倉健さん演ずる逃亡者「田島耕作」の唯一の趣味がコーヒーで、納屋の中で正座をしながら手入でコーヒーを入れていた。
恵那から山岡方面に向けて紅葉の山道を単車でツーリング途中。
太陽は山道に届かず、何となく日差しが恋しい冬の午後。
少し開けた山郷に数台の車が止まっているのだが、辺りにはそれらしい施設は見当たらない。
そこには趣のある小屋があるだけ・・・・。
バックミラー越しに暖簾を見つけて戻ってみると、紛れも無くコーヒー屋であった。
古民家と言うより、作業小屋を改築した様な小さな造り。
何となく健さんがコーヒーを入れていた納屋に雰囲気が似て無くも無い。
ゆがんだ窓ガラスとねじ込み式の錠前が郷愁を誘う。
愚輩は「どっしりタイプ」のガテマラ、相方は「すっきりタイプ」のブルマンブレンド゙を喫した。
普段飲んでいるのは茶色い違う物体である事に気付いた冬の恵那の郷。
帰宅後、店名『がらん』を調べて見ると…、何と名古屋の老舗『珈琲豆のイヅツヤ』さんが日曜だけ営業するコーヒー屋さん。
恵那方面に行きつけが増えチョット嬉しい『人生旅の途上』。