7月4日(土)曇り
皆さん おはようございます(^O^)/
SSです。
(SSとは、学校法人後藤学園スチューデントサポート部の通称です)
昨夜の、就職先ご挨拶のご報告を致します。
SSの仕事の一つに、
学生が赴任した就職先の、ご挨拶訪問があります。
スタッフの数も少ないので、
訪問できる企業数には限りがございますが・・・。
さて、昨夜ご訪問させていただいたお店は・・・
懐石料理 『美好』さんです。
伝統の和の味にこだわる
お任せの懐石料理の店『美好』があるのは
ハイセンスでリッチな人々が暮らす街、自由が丘。
四季折々の食材を生かした滋味豊かな料理は
食にうるさいこの街の人々にも定評があります。
落ち着いた雰囲気に包まれている店内は
3つのテーブル席とカウンター席のみ。
ご主人と奥様、そして今春卒業した
武蔵野調理師専門学校の中村さんと
3人で切り盛りしています。
懐石料理 『美好』のご主人
五月女 芳克さんは
武蔵野調理師専門学校の卒業生です。
調理師科20期生で1988年にご卒業されました。
五月女さんは、茨城県のご出身で、
ご実家のはす向かいに、
ちょっとしたお料理屋さんあり、
そこの跡継ぎの方が
武蔵野調理師専門学校に通われていたそうで、
そのことがきっかけで
武蔵野調理師専門学校に興味を持ち、
入学したとのことです。
おっと・・・
ちょっと仕事をしてまいりまーす。
今日は武蔵野ファッションカレッジの
体験入学ですので・・・・
オリジナル『Tシャツ』を作りまーす(^-^)/
つづく・・・・
・・・只今戻りました(^-^)/
突然ですが・・・
『今日の①オハ』を発表いたしまーす!!
愉快な仲間たちです(^O^)/
・・・話を戻します。
昨夜の懐石料理をご紹介いたします。
まず一品目はこちらです・・・
鮎に風に当て干すことで、
旨みが凝縮し、焼き上がりの食感は・・・・
クゥー 何にも言えネェー。
そして
《三豊那須の南蛮漬け》
どの調味料も主張しすぎることなく、
絶妙なハーモニーを奏でていました。
そして
千葉県産で無農薬で
栽培されたニラを使用しています。
このニラの生産者は、かつて映画『ゴジラ』の
カメラマンをされていたそうです。
ニラ特有の癖もなく、美味しくいただきました。
今度はサラダで食べたいです。
そして
一週間の疲れを、
ほのかな甘酸っぱさの梅が
癒してくれました。
それでは、
二品目をご紹介します
特性のお出汁に、おろした冬瓜を加えてあります。
椀だねは、
・鶏のつみれ
・板白玉
・茗荷
鶏のつみれに、板白玉をまとわせ
とても上品なお椀に仕上がりました。
なお、板白玉は、
今春、武蔵野調理師専門学校を卒業した
中村さんの力作です。頑張れ! 未来の巨匠!!
そして三品目をご紹介します
私は学生時代
揚げだし豆腐という料理に出会い、
大変感動しました。
今回は湯葉豆腐ということですが、
豆乳の自然な甘さと、湯葉の食感が
たまりません。
お出汁までいただき、完食です。
そして四品目は
《野菜の炊き合わせ》
・人参
・オクラ
・南瓜
・三豊茄子
・飛龍頭
※がんもどきのことを、
関西では飛竜頭(ひりゅうず、ひりうず、ひろうす、ひりょうず)と呼びます。
ヒロウスとはポルトガル語 のフィリョース
(filhos、小麦粉と卵を混ぜ合わせて油で揚げたお菓子)が語源といわれています。
「がんもどき」の名称が「癌 (がん)」につながり縁起が悪いとも言われています。
※三豊ナスは、皮が薄い水ナスの仲間で、
一般的な千両ナスに比べて日持ちがしません。
大平総理大臣が誕生したころには、
三豊ナスの形がコロコロの太った丸ナスの形から、
大平総理の体形にちなんで大平ナスとブランド銘が
付きました。
三豊ナスが香川の地に根付いた歴史は、
昭和初期に朝鮮半島へ出向いていた三豊の農家が、
美味しいナスを見つけて、この種を持ち帰ったのが始まりです。
三豊ナスは、花が咲いてから収穫まで25日もかかるため、
収量が少ない野菜で、皮が柔らかいので、
焼きナスや皮毎塩漬にむいています。
煮物にしても味が染みやすいので皮剥き無しで調理できます。
三豊地方では経済栽培、家庭菜園の定番となっています。
さぁ! 五品目です
《鰊そば》
美味しく炊いた身欠きにしんに、
お揚げと、長いもがベストマッチングー
そう言えば、
最近あまり観ませんね・・・
具は、一枚は、人参とたまねぎ
もう一枚は、えんどう豆ときくらげです。
すり身に裏ごしたハンペンを加え
具を合わせ、形を整え揚げていただきました。
そしてついに七品目・・・
《牛乳黒蜜》
牛乳をくずで固めたものに、
黒蜜ときな粉をトッピング
ネットリとしていて、しつこくない
とても美味しいデザートでした。
恐るべし 和スゥィーツ !!
昨夜は、久しぶりに美味しいお料理と
お酒を堪能できました。
良い学生と、良い卒業生に囲まれて・・・
SSって、ホントに幸せです。
五月女さん・中村さんご馳走様でした。
奥様にもお礼申し上げます。
以前、武蔵野調理師専門学校のパンフレットの中で、
活躍する卒業生の代表として
五月女さんのインタビューが掲載されてましたので、
一部ご紹介いたします。
学校選び・・・
自分も料理人になろうと学校を探してみると、
やっぱり田舎と東京では学校の規模からして違い、
就職に関する情報となるとその差は歴然でした。
なかでも武蔵野は大きなホテルから専門店、
個人店などその選択肢がすごく多くて、
卒業後の就職先を探す上でもいいのではないかと考えました。
それにどうせなら東京に行って、
もまれたほうがいいという思いもありましたね。
これから・・・
自由が丘で店を始めて7年ほどになります。
常連客が8割を超えるこの店では、常にお客様を
飽きさせない工夫が大切です。
料理やお皿の選定はもちろんですが、
さらに新しいものが見えてくるのではないかと思い、
武道の居合いをやっています。
居合いも決まり事づくしですが、
その中で演舞するとその人なりの味わいが出てくるんですよ。
それは料理を表現するのと同じだと思います。
「美好」という屋号は実家がやっていた呉服屋の名前です。
昔は「お美好」と書き、「おいしい」という意味で
使っていたと本で知り、ますますいいなと思っています。
自分の店を持つ前に赤坂の料理屋で板長をしていましたが、
そこの女将さんが板長だったら自分で献立も書けなくてはいけないと、
習字の先生を付けてくださいました。
現在お店の名前で使っている字は、
その時の師匠が書いてくださったものです。
自分で店を持ってから、若い子を育てることの大切さを感じる毎日です。
親方の指導力や包容力次第で下の子が育ち、
それにより親方である自分の仕事もさらに質の良いものになる
ということを実感しています。
※赤坂の料理屋
・・・赤坂にあるすきやきの
『よしはし』さんのことです。
2009
342、343ページに掲載されている
1つ星レストランです。