めまいは落ち着いて来たが、すぐに電車に乗る気になれず、お不動さんと八幡さまにコロナの収束と平和を願ってお参りに行く事にした。


会社から程近くにあるので、仕事始めの日には朝早く出掛け「1年間無事に仕事ができます様に」と、お参りするのを毎年の恒例にしていた。

ここ数年、八幡さまで神主の刺殺事件があり初詣客が激減していたが、神さまには罪はない。


午前中だが、参拝客がちらほら人が見られる。

お不動さんの賽銭箱に小銭を投げ入れ、書いてあるお経の様なものを3回唱え、願い事を心の中でつぶやく。


お参りが終わり辺りを見回すと、境内にあるお稲荷さんの横にある細い小道が目に入った。

気になって進んでみると、奥に小さな祠がある。

何度もお参りしているが、そんな祠があることは初めて知った。

慌ただしく日々を過ごしていると、そんな細かいところにまで気が回らないものだ。

そこでも、同じように手を合わせる。


境内には常香炉のほのかな香りが漂っていた。