前回のラスト
……
「次の休みの土曜日に、輪行をして峠を走ろう」

色々あってそんなことになりました。
……

私、輪行バッグ二人分をネットで選んで買いましたよ。
奥さんが赤いのが良いというので、
赤きゃいいんでしょ、赤きゃ、って感じで適当に選んだんです。
適当にオーストリッチってメーカーの赤いのを選びました。
一方、私は自分のやつだし、自転車屋さんオリジナルの何度も改良を重ねてるという
おすすめの一品を選び抜きましたよ、ええ。
これで、輪行は圧倒的に有利になるな。
普段、通勤で毎日乗ってるしねえ。
電車移動も自転車走行も、両方とも圧倒的に奥さんより私が有利になり、
たまには頼れる男らしい所も見せていこうと。
フフフフフ、と。
何にも言わず、ついてこい、と。
これらを確信した訳です。


輪行に選んだ場所は、高尾山近くの和田峠。
どれだけキツイのかは全くわかりません。
距離的には上りが10キロ弱だっけな。
距離的も手頃だし、電車移動もそんなに長くないし。

さて、いよいよ土曜の輪行当日。
土曜は早めに起きて、新宿まで自転車で行き、
新宿西口のメチャクチャ人の多い中、コソコソと輪行バッグに自転車を詰める作業をしました。
輪行は初めて。もちろんバッグ詰めも初めて。
自転車の前輪と後輪を外して、キレイに収納して、バンドを掛けて担ぐ。
この文章にすれば一行の作業がなんとも難しい。
つーか、私の輪行バッグの説明書があまりに酷いんですよ。
汚い印刷のA5サイズくらいの小さい紙に、5工程くらいの仕舞い方の手順があるんです。
で、一番難しい部分が最後のバンドの掛け方なんですが、
このバンドの掛け方の説明がさらっと触れてるだけ。
もちろん説明書に写真もありますよ。
でもね、黒い袋に黒いベルトが載ってる写真が白黒印刷というやり口。
ふざけるなと、何度も思ったね。
黒に黒で、しかも印刷が潰れてて、さらに説明文も理解不明。
「前のDカンに短いベルト、後ろのDカンに長いベルトを通し、…」
ってDカンが一箇所しかねーし。

当然、イライラしながらワタワタと適当に袋詰めするしか無く、ざっくりと袋に包んで、
ベルトでグルグル巻きにして何とか改札内まで持っていく事のできるだけの状態にしました。
持ち上げても袋の中でガチャガチャ前輪やら後輪やら動くし、
ベルトの安定感が無くて持ちにくいから、
持ち直し持ち直しつつ、
『イーーー』ってなりながらガチャガチャと中央線のホームまで歩みを進みました。

一方、横では、
完璧に輪行バッグが自転車を包み、楽々と肩でそれを担いでいる奥さんが
意気揚々と前を進んでいます…

…オーストリッチってメーカーと奥さんすげえよ…
完全に負けてる…
私の場合、輪行バッグが悪いんじゃないんですよ、多分。
普段輪行をしなれてる人が前提で、使いやすさを改良しているんですよね。
いやいやアホか、と。
説明書は丁寧に作ろうよ、と。
説明書見る人はまず初心者だろ、と。


私、めずらしくイライラしながら、何とか電車に乗り込みましたよ。

…ま、まあ、いい。
輪行の目的は自転車に乗ることだ。

そう言い聞かせて、峠越えでの巻き返しを図る私でした。

が、そうはうまく行かないのが人生というやつで…

   続く。






 
   前回のラスト
……
ある日、突然、奥さん(そんな運動しない人)が突然いいました。
「ねえねえ、自転車のレースに出ない?富士山を登る富士ヒルクライムってやつ」
まさに晴天の霹靂。
……

おいおいおい、何か、とんでもないこと言い出したぞ…

私は、激しく動揺しつつ、冷静を装って対応しました。
よくわからないけど、いきなり富士山?しかもヒルクライムって登るって意味でしょ。
私もそうだけど、奥さん(そんな運動しない人)も無理に決まってるでしょう。
お金もそんな無いしさ。ねえ、また今度にしようよ。

確かに、この時、結構毅然とした態度でこんな事を言ったんだよ。


はい、その一ヶ月後には、家には二台の新しい自転車がありました。


完全に押し切られたショック!


奥さんは、何かいいメーカーのを買ってましたよ。
私はお金が無いので、ロードバイクの中では一番安いクラスのメーカーのさらに型落ちで買いました。
http://blog-imgs-37.fc2.com/b/i/k/bikecafefb/20100108233728989.jpg


半分嫌々始まった自転車生活ですが、みなさんちゃんとしたロードバイクって乗ったことあります?
いやー、いいんですよ。
何ていうか、漕ぐ力がスッゴイ伝わるというか、グイグイ進むんです。
家から会社までがおよそ8Kmくらい。
朝なんで人がたくさんいて、信号も多いけど大体30-40分。
通勤に最適な距離。
毎日乗ってるうちに、愛着も湧いてきます。

約二ヶ月通勤に使っているだけで、600km。
自信も付いてきます。

そんな時に、奥さん(普段そんな運動しない上に買った自転車もあまり乗れていない人)が

「次の休みの土曜日に、輪行をして峠を走ろう」

色々あってそんなことになりました。
 
       続く。
唐突ですが私、二ヶ月前に自転車買いました。

過去、自転車については色々あった私。
大学の時に二回、就職して二回、転職して一回。
人生の近々の10年間で計5回程ですよ。
この数は何でしょうか。

頻度的に考えて、なんでしょう。
自転車事故にしては極めて多いし、10年で5台って自転車を買った数にしても多いですね…。
ただ、買った数、これがニアリーイコールな所があります。

5回、これは、私が盗まれた自転車の数です。

私は、北海道のど田舎出身のせいか、
20歳で東京に出てきてからもカギを掛けない主義だったのが仇となったとは思うのですが。

ただ、最近、結婚してから奥さんが厳しくて、
家やら、自転車やら、色々と強制的にカギを掛けさせられるという苦行を強いられています。

でもね、みなさん知ってました?
カギを掛けるようになると自転車って盗まれなくなるんですね。
モノを盗まれる頻度が高く、かつカギを掛けないって人は、
離れるときはカギを掛けるという選択肢もアリです。
これ、暮らしの知恵。
そうか、カギ掛けると盗まれにくくなるんだね。
だから、みんなカギって掛けるんだね。30歳を越えて気が付きました。
性善説とか、甘いこと言ってる場合じゃないよ。

最後の自転車盗難は、職場の駐輪場に停めておいたら、
仕事帰りに無くなってるという有様。
しかも、数万円を掛けたクロスバイク。
そんなに本格的で高いものではないが、今までのママチャリなんて比較にならない乗り心地。
毎日の通勤も、それがあったから頑張れた、と言っても過言ではなかったの。

それが、、世知辛すぎる…

あまりに、ショックで、しばらく自転車のことは忘れていました。

しばし時間が経過、
引越し、結婚し、異動で職場が変わりました。
それが、二ヶ月半前。

ある日、突然、奥さん(そんな運動しない人)が突然いいました。

「ねえねえ、自転車のレースに出ない?富士山を登る富士ヒルクライムってやつ」

まさに晴天の霹靂。

      続く。