そのうち、鎮静剤が切れてくると、
痛みが始まる心臓やお腹や足を
ズタズタに切り裂かれて
縫われているのだから、
当然といえば、当然なのです・・・
そうすると、今度は恐怖感が沸いてくる
なぜか殺されるという恐怖だ。
看護婦が俺を殺そうとしていると思い始める
拘束された状態なのでドンドン怖くなってくるのだ。
これが、トラウマというやつか・・・
恐怖観念は雪だるまになり、
看護婦を見ると
動悸がして脂汗が滲んてくる、
歯を食いしばっているのだ
管をはずして、逃げたくなるのだ・・・・
だから、拘束する必要があったのか。と理解した。
その恐怖感の中にいると
足音だけでも誰かがわかるようになった。
すべてに敏感になり集中力が研ぎ澄まされる
耳しか動かせないから・・・
看護婦さんが何を持っているのか、
など、見なくてもわかるようになっていた。
座頭市ってこんな感じなのかもしれない。