咲夜、オレのアイドル、ガンバッタンジャグクインテットとのツーマンライブだった。
はっきり言って、この夜のためにクッソ忙しい仕事もハッピーな気分でこなしてこれたようなものである。
リハの段階でバンドのエネルギーが店ん中に充満し、今夜が楽しくなるのが決まったようなものだった。
まずはオレが歌った。とにかく歌いたい歌を歌った。でも、1曲目はどんとさんの「波」で始めるコトは決めていた。
「波は汚れて黒くなってもいいのさ
この世が朽ちても終わりはしない
生きているなら何か話しておくれよ
お前にはこのオレが見えないのかね」
ドンピシャの気分である。
そのままの心である。
歌うべくして歌った、この夜のこの場面で歌えてよかった。
この歌が全ても表現してくれた。
何曲歌ったか忘れたけど、隅田さんの音はいつもオレそのものを伝えてくれる。とてもうれしい。
自分の歌を自分の声で。
キブソンの音を自分の指で。
ヤマウチコウタのそのものをそのまま会場に伝えてくれる。
ここがあるから、歌おうって思える。
ガンバッタンジャグクインテット、初めて生で観れた。
もう、最初っから最後まで笑顔だ。
お客さんの身体が動く動く。
最初から手拍子で溢れてる。
昨夜観に来てくれたお客さんはホント、センスがいい。
もっとたくさんの人に観てもらいたかった。
昨夜でいろいろとわかった。
もう、この街は、ダメだ。
嫌いになった。
つまらない。
旅に出たい。
音楽を音楽として楽しみヤツがおらんなった。
お付き合いでライブやってんじゃねーよ。
こっちは気合い入れてやってんだよ。
つまんねー街だ。

