MID NIGHT EXPRESS | ガットハロのブログ’混石’

MID NIGHT EXPRESS

皆さまハイテンションでしたか?
私ですか?はい、ハイテンションでした。「ハイは一回だ!」黙れ。


 という訳で、恵FFECT Verjohn にて開催の恵庭地区焚上家族PRESENTS「ハイテンションVol.11」に参加してきたのだ。


 この「ハイテンション」、そもそもHIPHOP/DJ/DANCEに特化した催しであるため、普通に考えれば我々バンドは出演者としては部外者でありお呼びでないのアウェー、な気分であった。


 よって私はちょっとでもチョボい挙動を取ろうものならいかついラッパーやクールなダンサーにナメられてしまうのではないかと、出演前は背筋を伸ばしっパでいたのであった。


 実際はいつまでもそんな棒きれのような体勢でいられるわけもなく、滅多お目にかかれぬDJプレイやラップやダンスステージを堪能してきたわけだが、普段はもっと敷居の低いアマチュア向けイベントに参加している私は、他イベントとの明確な違いを発見した。


拍手がない
歓声のトーンが低い


 会場が冷めているわけではない。むしろ熱い。そうではなく、ライブの途中や終了時に聞こえる声が「ワー」とか「キャー」でなく「ぅおオぉぉん」なのだ。客層は女性も多いのに「ぅおオぉぉん」である。響くこと地鳴りのごとしである。


 そして拍手の代わりに手を挙げ声を上げる。これまでの「普通」なら大小さまざまな「ぱちぱち」「ぱらぱら」という音が鳴るところが両手を挙げて「ぅおオぉおおぉん」である。


 こ、怖えぇーっ。


 しかしこの日我々はこの場に呑まれず、負けずにいるべく秘策を練っていた。ラッパーに負けたくないならラッパーを味方につけるのである。その秘策とは。


ガットハロ With JUNJUN Featuring 恵庭地区焚上家族


 これだ…って、名前長っ。ライブ風景はこんなこともあろうかと証拠動画を撮ったので関係者のクレームがなければYoutubeにアップする予定。「こんなこともあろう」てどんなことだ。まあ何つーか、記念みたいな感じで。ステージみちみちの演奏者押しあいへしあい感がナイス。モニター苦しい中みんなよく頑張ったねー的な雰囲気もあり…げふんげふん。


 さて、虎の威を借るライブを終え、満足して出口へ。背後では早くも、連チャン出演になる焚上家族のライブが始まっている。それを尻目に廊下に通じるドアを開ける。すると。


そこにダースベイダーがいた。


 「うおっ」と声を上げるのをどうにかこらえて横をすりぬけ、道具をかたづける。ちらっと見るとシスの暗黒卿は体をほぐしながら横のお兄さんたちと談笑している模様。いや、顔がダースベイダーなので笑ってるかどうかわからんが。


 そうこうしているうちに焚上家族のライブも終わり、やたら背の高い黒マスクは「疾(シ)っ」と一声発して軽やかなステップで店内に入っていった。ええ、なんとなーくわかってはいました。あなた、ダースベイダーじゃないですね。


B.I.G JOE ですね。


 ふらふらと後を追い、ライブを観る。我々の時をはるかに上回る、怒号のごとき歓声。そして観客の上げた手、手、手。ついでに私の手。ぅおオぉおおぉん。


 まいった。アンタにゃかなわねえ。ユーはSHOCKだ。マジB.I.Gだ。1時間の間、客をアオりまくって彼は去った。そして熱気も冷めやらぬ店内を見ると、さっきまでいたはずの我らがサポートドラマー、JUNJUNが居ない。あれ、どこだ?


 2分後、JUNJUNは意気揚々と会場出入り口から私のもとへ戻ってきて、元気にこう言った。


「いやー、B.I.G JOEがうちの店 のチラシ受け取ってくれたよー」


 なんと彼はB.I.G JOEの退場を見計らって食彩館のチラシを渡すべく会場を飛び出していたらしい。そしてHipHop界の重要人物に焼き鳥ダイニングのお得情報を渡したのだと。なんてシュール。JUNJUNはなおも言う。


「もし出前の注文来たらさー、絶対俺が配達するんだー」


 どうも私はとんでもない男をサポートメンバーにしていたらしい。さすがはアナーキー/ハードコアパンク世代。なにより、げに恐ろしきは、B.I.G JOEやJUNJUNといったヤバい奴らの集うハイテンション。魑魅魍魎の棲むところ、百鬼夜行の様相であることよ。


 また出れたらいいですね。恵庭地区焚上家族さま、ありがとうございました。