それは小学校の頃、林間学校で出される夕食のハンバーグのことである。

ある生徒が言った。


「先輩から聞いてんけんどな林間学校のハンバーグは割り箸が折れるらしいで。」


その言葉を真に受け、なぜだかわからないけどテンションが上がる夕食前。

そしてテーブルに出されるハンバーグ。


こ、これかぁ。

とわくわくしながら割り箸をハンバーグに投入する。

が、、、思ったほど硬くない。意外とあっさりとハンバーグが真っ二つになってしまった。


先輩から聞いたと言いふらしていた生徒は、引っ込みがつかなくなったようで。

ハンバーグが割れているにも関わらず割り箸をさらに押し付けて、最終的には割り箸を折っていた。


林間学校で学ぶべきものはこういうことだ。

間違いは潔く認めること。そして意外と割り箸は丈夫だということだ。

なかなか折れない。


そんな昔の思い出を思い出していた。

だって今日食べた昼食のハンバーグが本当に硬かったから。


林間学校のハンバーグなんて話にならない。

本気で割り箸が折れるんではないかと心配したよ。

でもやっぱり意外と丈夫な割り箸。


簡単に心が折れてしまう今の私に足りないもの。

それは、割り箸のように振る舞うことかもしれない。