FROM TOMOKO⑦
遠いMAUIから、自分ができることはなにかないか
と、心配してメールを送ってくれるtomokoさん。
その一つとして MAUIのウォーターマン達のメッセージを集めてくれています。(yama)

個人的には東北の寒い海にいる熱血ウインドサーファー、カイトサーファー、お世話になった波乗りの人たちにささげます。そしてたくさんのスノーボードの友達にも!

今まできっと何度も落ち込んだときに助けてくれてきただろう海、水につかるだけで気分がすっきりしたはずの海、入らないと自分じゃなくなっちゃうくらい体の一部だった海があんな牙を向いたことはつらかったと思います。またいつか一緒に海に入れるくらいすべてが落ち着きますようにと、心から願ってます。(tomoko)


マウイからのエール第7弾「マーク・アングロ」

yamaのブログ
80年代後半から90年代にかけてウインドをしていた人なら、いやそうでなくてもウインドサーファーだたったらマークアングロの名前を知ってるだろう、いや知っておいてほしい。彼は一斉風靡した非対称ボードのシェイパー(一番最初にそれを考えたたのはクレイグメイソンビルではあるが)エドアングロの長男であり、ジョtシュアングロのお兄ちゃん。マウイグランプリの大会中にまだ誰も見たことがなかったウエイブ360、それもエアリアルで完全にフェイスに降り立ちそのまま波に乗り続けたライディングは見ていたものをみんな立ち上がらせるほど衝撃的で、その後その技は長い間GU-Screwとよばれていた。とにかく革新的でラディカルでセンスのあるライディングだったし、彼の真似は誰も出来なかった。
かれはその後ワールドカップを回ったりしていたが、照れ屋で繊細な実際の性格と、ワールドカップでプレッシャーや自分にあってないライフスタイルに翻弄され、パーティーなどで暴れたり、アルコール中毒になって苦しんでいた。その後本当に10年以上かれはアルコールのリハビリセンターを行ったり来たりし、回りの親しい友人たちもいひじきはお手上げと言うくらいのときもあったほどだ。ジョッシュが多くのトラブルを乗り越えてカムバックしたあと(その背後にもマークの絶対なる応援とサポートがあったのだが)彼は数年間どこにも出てこなかった。リハビリセンターに入り誰ともコンタクトをとらずにがんばった。とうとうすべてを乗り越えた彼は20代全盛期のかれ以上にウインドサーフィンに仕事に熱をいれ、毎日周りをあっと言わせるライディング、見るのも恐ろしいようなワイプアウトを繰り返しながら誰にも真似できない技をトライし続け メイクしている。昔から仲間や困った人を真っ先に助けようとする優しい心の持ち主だった彼だが、今かれは暗闇、痛みを誰よりも知っている、それを乗り越えた人間として本当のやさしさと強さを持ち、人生の価値、ありがたみを毎日感謝しながら海に出ている。40代半ばだと言うのに、トッププロでさえトライすらしない業をメイクしているマーク、それもひとつだけでなくいくつも!フキパで一番インスパイアーされるライダーとしてキッズがかれの名前を挙げるほどなのだ。同じ時代に大会に出たり、その後の暗闇を模索している時期も良く知っている私としてはこれほどうれしいことはないし、彼のことを心から誇らしく思っている。
彼のライフストーリーは必ずいつか書かなくてはと思っているが、彼からのメッセージをまずはどうぞ。(tomoko)
yamaのブログ

僕が書くメッセージはほかのみんなとちょっと違うかもしれないし、疑問に思う人、同意しない人もいるかもしれない、でも日本へがんばってほしいと言う気持ちをこめ、希望をもってもらうようにメッセージを送るとき、僕はキリスト抜きではできない。なぜなら最も苦しかった、暗闇になかに一人でいたとき、僕を引っ張り出してくれ、命を救ってくれたのは彼だからだ。そういう僕の気持ちに反論する日と入るだろうし、こんなひどいことがおきて神なんているはずはないという人もいるだろう。ただ僕個人にとっては神は本当に僕にとって一番の出来事だったし、神が僕たちを上から見守ってくださり、愛してくださること、何かお願いしたかったらとにかく祈ることと言うのは僕を平和な気持ちにしてくれるのだ。これはみんなにこの気持ちを押し付けているのではなく、個人的なみんなへの気持ちを考えたときに浮かぶ僕個人の思いであることだけはわかってほしい。
 今回の日本での悲劇で被害に会われたすべての方に僕の心からの祈りと同情を送ります。テレビなどで映像が流れたとき余りのショックに胸がしめつけられました。僕の大好きな日本、そしてあの優しさあふれる日本の人たちやその家族がこんなにも苦しみ、大変なことに巻き込まれている!
僕は本当に日本が好きで僕の心の中には日本に対する特別な感情があります。僕がウインドサーフィンの大会を回り始めたころ、僕は日本に行きました。御前崎と新島です。そこで会う人たち一人ひとりの優しさに、心から惹かれ、おいしい食べ物にも恋をしました。そしてウインドサーフィンも本当に楽しかった!すべてが最高の思い出です。日本が僕にとってハワイから大きな世界へと旅立つ最初の場所だったこともあり、その印象はどこよりも鮮やかに心に残っています。特に新島、あそこで割れる完璧なサンドバーの波、そして家族経営の小さなおすし屋さん、フェリーに乗っていくのも楽しかった。友達がみんな船酔いで吐いてるのを一人で笑っていたっけ。もちろん、あの当時は僕らみんな若く、酔っぱらっては大騒ぎし皆さんに大いに迷惑をかけていたことでしょう。でも若気の至り、何もわかっていなかったのだとご理解ください。その後何年もたってから、僕のいわゆるウインドサーフィンのプロキャリアが薄れてきてから、僕はアルコールと精神的な病に人生を冒され、おぼれかけていました。あのままだったら僕は確実に死んでいました。希望などまったく消え去り、明日何が起こるのか、状況がこれ以上ひどくなるんじゃないかと思うと恐ろしさにいっぱいでした。そして「どうやったら僕は生き延びられるのだろう、この泥沼から抜け出せるのだろう?」と言う思いで頭がパンパンでした。僕は迷いの渦の中と悲しみにつぶされそうで、この現実の世界の厳しさが僕にのしかかり、つぶされかけていました。どんなことも助けにならなかったそんな時、僕は聖書を開き、読み始めたんです。聖書なんて本当にもう何年も手にしていなかったのに。そしてそのとき目に入ったのがこの言葉でした。

" God is my salvation and my glory: the rock of my strength, and my refuge is in God" >(神は私の救いであり、栄光、私の強さの原石でもある。そして私の避難所は神の御許にある。)
-自分で訳したので生保からの正しい抜粋ではなくこれから調べて正しいに翻訳がわかれば訂正します-

それを読んだときはっと気がついた。今までずっと僕は自分の力で何とかこの世界を通り抜けて浮かび上がろうとしてもがいていた。でもすべてがそして自分よりずっと強い力が僕に逆らって動いているように感じていた。僕は神がそばにいてくれることが必要だったんだ。そうわかったとき、そして神に自分の人生を救い出してほしいと祈ったんだ。それからはどんどん物事がいいほうにかわっていった。

今回のような本当につらいじょうきょうにおかれたとき、僕たちは自分の力で世界は動いていないと言うことをまざまざと見せ付けられる。明日への確実な約束はない。キリストは僕の信仰を復活させ、未来への希望を持たせてくれた。そしていろんな問題が山のようにあり、困難に満ち溢れていてとほうにくれるほどであっても、自分は一人ぼっちではないのだと言う気持ちにさせてくれた。僕は誰もが宗教的になる必要も、神に救いを求めなくてはいけないとも思ってはいない。でもしばらく目を閉じて神に祈ることで、何かが変わることもある、僕は自分自身でそれを体験したのでそのことを伝えたい。

どうか、多くの人々がつらい思いをしているあなた方のために祈ってることを心にとどめておいてください。そして多くの人があなたのことを心配し早く状況が寄りよい方向に向いてくることを願っているし、決してあなた方を忘れない。僕たちはあなた方とあなたの国を心から愛してます。そして今の状況が本当に大変なこともわかります、でもきっと日本人ならこれを乗り越えると確信しています。どうかそうなることを信じ、強く生きてください。God Bless.
マーク・アングロ

Please take heart in knowing that many people are praying for you, and
many people care about you, and we wont forget about you. We love you
all very much and realize it is hard, but you can do it ! Just keep the
faith and keep up your strength! God Bless, Mark Angulo


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※WAVERIDINGの画像ですが津波を思い出して気を悪くされる方がいたら申し訳ありません。(>_<)

tomokoさん本人からの要望で ここから転載してます。
http://www.windmaildiary.blogspot.com/

岡崎友子
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Born in Japan, based on Maui, traveling about half of the year, searching for the good wind, waves, snow and great experiences. Very much into kitesurfing, standup paddling, snowboarding, camping and all kinds of water and outdoor activities but most talented in Beachcombing. Working as freelance writer for many Japanese (and some international) publications. Recently translated Gerry Lopez's book " Surf is where you find it"
鎌倉で生まれ育ちウインドサーフィンのプロとして世界を回るようになる。その後スノーボード、カイトサーフィン、スタンドアップパドルと道具が変わってもいい波や風、雪を求めて旅を続けるスタイルは変わらず。旅や出会った人たちから受けるインスピレーションをテーマにフリーランスのライターとしても活動中。


仙台新港復旧・復興を願っています。
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