1995年10月
高校2年生だったわたし
御殿場は、ケーブルテレビを導入していれば観ることができるテレビ東京
我が家はテレビ大好き一家だったため、夕飯時にテレ東のアニメを観るのが日常でした
アメコミ色満載のミュータントタートルズが終わり
次に始まるアニメはロボットものかぁ
なんて思いながらいつもの通りに夕飯を食べながら観ていたエヴァンゲリオン第1話
うじうじしている主人公
包帯だらけの美少女ヒロイン
今までみたことないような人間みたいなかたちをしたロボット(あの頃はヒト型汎用決戦兵器なんて
言われてもよくわからないw)
御殿場35㎞って看板に出てたよ!
舞台は箱根なの?
え?そこじゃん
あれ?
ここで終わり?
???
なんじゃこれ?
この先どうなるの?
なんか“よくわからないもの”として認識されたエヴァンゲリオンとの出会い
毎週観たくて、部活途中で勝手に切り上げて必ずリアタイ視聴しました
テレ東観れる友達がいなくて、あの頃はネットもなくて、誰とも語り合うこともできなかったけど
それでも気になって仕方がなかった高校時代を思い出し
きのうの映画視聴後から今まで、ずっとセンチメンタルな気分です
映画の専門学校に通う前の1997年3月と通いだした7月
エヴァンゲリオンが完結するというので、いわゆる『旧劇版』を観に行き
結局混乱が続いたままずっとモヤモヤしたまま
庵野秀明という監督は、どこか病んでるの?という認識でいたことは確かです
映画を作りたい
でもわたしはどこまでいっても凡人
もうこの道は諦めよう
そう思うのに十分な作品でした
新劇場版ができると知り、近くに映画館がないこの街から、富士にある小さな映画館で
『:序』を鑑賞
高校生の頃に観たエヴァンゲリオンの冒頭をスクリーンで観なおせる
ヤシマ作戦前のトウジとケンスケからの電話で涙を流し
予告はテレビシリーズと同じ方式
こんなにわくわくした作品が、まだあと2本は続くとわかり
気づけば『:破』『:Q』と続き、8年経った『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』の公開
庵野秀明監督、ありがとう
14年後のトウジ、ケンスケ、ヒカリを登場させてくれてありがとう
シンジを大人にしてくれてありがとう
報われないアスカを救ってくれてありがとう
カヲルくんの正体を明かしてくれてありがとう
加持さんの遺伝子を残してくれてありがとう
ヴンダー搭乗員を殺さないでくれてありがとう
ゲンドウとユイがきちんと一緒になれる最後を与えてくれてありがとう
わたしもエヴァの呪縛から救われて、一気に26歳加齢した気がします
『:Q』の後、鬱病にまでなった庵野秀明監督が、
『風立ちぬ』で群衆を描くことに触れ、
『シン・コジラ』で大きな厄災を倒すことが可能だと証明してくれたおかげで
『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』がピースがはまっていくように気持ちが良かった
今までのモヤモヤしたエヴァンゲリオンも好きだったけど
きれいに風呂敷を畳んでくれたことに感謝