「延期してよい内視鏡検査」と「延期できない内視鏡検査」 | 乳がん既往歴ありますが その他は結構ケンコーな場合

日本消化器内視鏡学会のHPでこんなのがでてた!

 

 

日本消化器内視鏡学会

2020年4月16日(第一版)より

新型コロナウイルス感染症に関する消化器内視鏡診療についてのQ&A

(特にクリニックや比較的規模の小さな病院での内視鏡検査を想定した場合)

日本消化器内視鏡学会,2020年4月16日(第一版)

 
CQ3延期してよい内視鏡検査にはどのようなものがありますか?

Ans. 以下の検査は延期を考慮すべきであると考えられます

  1. 無症候者に対するスクリーニングやサーベイランスを目的とした消化器内視鏡検査。検診の内視鏡検査など。特に、H. pylori未感染、H. pyloriの除菌後で萎縮が軽度である症例の上部消化管内視鏡検診などの場合
  2. 大腸ポリープの内視鏡切除後で取り残しなしと判断された症例の1年後の検査
  3. 検査結果が治療方針に大きな影響を与えないような経過観察目的の内視鏡検査。例えば、H. pylori除菌後で無症候の消化性潰瘍の経過観察、再発リスクの低い食道胃大腸でのESD後の経過観察、膵嚢胞の経過観察EUSなど1
 
CQ4延期できない内視鏡検査にはどのようなものがありますか?

Ans. 以下の場合は延期すべきではないと考えます

  1. 消化管出血がある症例の内視鏡検査や、消化管出血が疑われる場合
  2. 経口摂取に影響するような嚥下困難がある場合
  3. 胆管炎や閉塞性黄疸、その他有症状の胆膵疾患等内視鏡を使用しての処置が必要な場合
  4. 悪性疾患が強く疑われる場合
  5. 化学療法や手術に先立って行うステージングのための検査としての消化器内視鏡検査
  6. 内視鏡検査・治療によって、対応・管理方法が変わる可能性がある場合
  7. 各施設の責任者が必要と判断した場合

 これらの検査・治療の多くはクリニックで施行する頻度は低いと考えられますので、実施可能で感染対策がとれている施設に紹介されることが肝要と考えます。その際にはしっかりと新型コロナウイルス感染症に関する問診をとっていただいて、その内容を紹介先にお伝えいただけると病診連携がスムーズに運ぶと思います。

 

 

さぁ、どうする~わたし…