とはいえ タモキシフェン単独も油断できない | 乳がん既往歴ありますが その他は結構ケンコーな場合

部分切除→放射線→ホルモン療法(TAM単独) 2カ月

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タモ服用開始から 2カ月近く 血中濃度が安定するという 8週間目は超えた。

 

飲み始めからあった 夜中に目が覚める(夢を見過ぎる)などの副作用を回避するため 服用時間を少しずつずらしてみた。

 

今は夕食後服用で安定しているが 夜中にパチッと変な風に覚めるということは ほぼなくなった。これは 服用時間を変えたせいか 薬に慣れたせいかはわからない。

 

私の場合夕食後のほうが決まった時間で落ち着いているので(←朝は慌てて忘れそうになる)しばらくこのまま夕食後服用で続けようと思う。

 

がしかし、いまのところ自覚症状のある副作用がない私でも こんな記事を読んだら『タモキシフェン単独』大丈夫なのか?と心配になってしまう…

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日本産科婦人科学会雑誌より

婦人科医の視点からみた乳癌ホルモン療法の生殖器への影響

【目的】乳癌術後療法で用いられるホルモン療法中の卵巣への影響や女性ホルモンの変化等は未だ明瞭化されていない.特に閉経前乳癌に使用するタモキシフェン(TAM)は乳癌への抑制効果はあっても,婦人科生殖器へはアゴニストとしてはたらき,排卵誘発剤としての効果もある.乳癌加療と相反する予想外のエストロゲン(E2)上昇を来すこともあるがあまり知られていない.乳癌診療ガイドラインでは,LH-RHaの併用を推奨グレードC-1としており,通常2年程併用するが,投与期間の根拠は乏しい.当院でのTAM投与中乳癌患者のうち,高E2血症を来した症例,卵巣囊腫腫大症例を経験したため報告する.【方法】当院乳腺外科にて,TAM療法中閉経前乳癌患者におけるE2上昇13症例,卵巣腫大症例6症例をまとめた.TAM開始後所見が出現するまでの期間と,TAM中止,LH-RHa開始後のE2低下,囊腫縮小までの経過を調査した.また,年齢との関連やE2上昇時の子宮内膜の状態,FSH数値についてまとめた.【成績】E2:400pg/ml以上13例(464~1600pg/ml;中央値954),5cm以上の卵巣囊腫の腫大6例(5.0~8.0cm;中央値5.6cm)を認めた.月経の再来はLH-RHa終了後8-24か月,化学療法終了後から1年半~2年半で認められた.いずれも,TAM中止またはLH-RH aの併用にて速やかにE2低下と囊腫の縮小を認めた.特にLH-RH aの併用では全例で囊腫の消失を認めた.【結論】閉経前乳癌のTAM単独治療中に高E2血症を来している患者は予想以上に多く,捻転を起こしうる卵巣囊腫の腫大を認める例もあった.婦人科医としては,TAMのこのような生殖器への作用をよく認識するべきである.2015年 第67回

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要約すると…

『閉経前乳がんに対するタモって乳がんの抑制には効くけど 子宮には悪さするかもよ?乳がん再発防止のために 飲んでるのにエストロゲンの数値あがってしまうことも あったりなんかして。あと卵巣嚢腫とか できちゃったりなんかしたり。で、LH-RHaの注射をプラスしたらエストロゲンの数値がおさまったり嚢腫もちっさくなったり消えちゃった』ってことだよね。

  • タモは子宮からみるとあまりよろしくない作用が働く(ことがある)
  • タモ服用をやめたらそれは改善される
  • タモにLHRHa(アゴニスト製剤)であるゾラやリュープリンをプラスすることで そのタモの悪い作用を相殺することができる

これって内容はこの前アップしたの平成12年の岡山医誌の『タモキシフェン投与により 高エストラジオール血症を伴う両側性卵巣腫大をきたした 1例』の記事と似てるね。

 

それ以来あまり出ない症例なのかと思ったら 最近の記事でもあったんだね。しかもそれが婦人科医目線からのタモってことで。

 

やっぱタモのんでる限りエコー時々いかなきゃ。で、卵巣や内膜や色々なものが異常ないか常に監視しないといけないんじゃないか。

めんどくさいこったなぁ~

 

血液検査でエストラジオール値(E2)とかも測ってほしいけど こーいう場合アン先生に言えばいいのか?婦人科の先生にいえばいいのか?

 

とりあえずもう一度婦人科でエコーいってこよう!いついこうかなぁ…