Don’t want anything but you -53ページ目

Don’t want anything but you

got7の2jae中心の小説サイトです
最近はマクギョムにも手を出し始めました←
注意点などは「初めに」に書いてありますので
そちらに目を通していただければ幸いです




宿舎に帰ると、メンバーが温かく迎えてくれた。弟たちは濁りのない笑顔で口をそろえて言う

「ジニョンヒョン、本当にカッコよかったです!」

僕は嬉しくて、思わず弟たちの頭を撫でた

でも、マークヒョンの姿は見当たらないまま。結局話すこともせず、気づけば日をまたいでいた。眠れなかった僕は、リビングに出て水を飲む

「いるんでしょう?気配でわかりますよ」

振り向かずに話しかける僕
そして唐突にマークヒョンは言う

「俺、ジニョンが好きだよ」

声だけで分かる、マークヒョンの表情、感情
僕はその告白に、まだ答えない

「マークヒョン」
 
背を向けたマークヒョンを呼び止める
驚いたように振り向いたヒョン

「何?」

「……僕がまだジェボムヒョンの事が好きだとしても、好きって言えますか」

すると間髪を入れずにマークヒョンは答える

「もちろん」

今までとは打って変わって綺麗な犬歯をのぞかせた。この優しい笑み。久しぶりに見た気がした。少しモヤモヤとした気持ちに襲われる

「そう……ですか」

自分から聞いたものの、何と返せばいいのか分からなかった

「そんな質問するってことは、俺も期待していいって事?」

マークヒョンは僕の方向に一歩踏み出す。自分でも分からない、何故こんな質問を投げかけたのか

「新しい恋をするのも、忘れるための一つの方法だって俺は思うけど」

マークヒョンの顔がどんどん近づいてくる
そして、耳元で囁いた

「好きになりかけてる?」

そんなはずはない、僕はまだジェボムヒョンの事が……なんて言えなかった。
それはもう忘れると決めたから

「別に」

昨日までの重いテンションはどこへ行ったのだろうか

「忘れられるよ、ジェボムの事」

ジェボム、という言葉にやっぱり反応してしまう。そしてちくりと痛む胸の奥

「俺を好きになればいい。いいよ、今はまだ無理しなくて。でも、絶対にジニョンは俺の事好きになるから」

今までのマークヒョンからは想像もできない発言。映画やドラマに出て来そうなフレーズ。なんとなくそのテンションに合わせてみようと思った。

「じゃあ期待してますね」

僕もマークヒョンもきっと本気で言ってるわけではないだろう。

「本気じゃないって思ってるかもしれないけど、俺は本気だから」

僕の感情を読み取ったのか、マークヒョンは言った。そして僕の頬に軽くキスをする

「じゃあおやすみ」

僕はキスされた頬をもう一度触る。触れられた感触がもう一度甦る。なんなんだ、もう……
ジェボムヒョンの事、いつになったら忘れられるかなんてわからないけど、ジェボムヒョンが幸せだったらそれだけで良いんだ。こうして僕はジェボムヒョンへの気持ちを閉じ込めた

そしてもう一度今さっきの出来事を思い出す
マークヒョンとの出来事を。
何で僕なのか分からない。本当に何でだろう。そんな感情を抱いたままベットに入る。


いつの間にか寝ていた僕。もう、ジェボムヒョンへの感情をリセットした僕


「おはよう、ジニョン」

マークヒョンは僕が起きるのを待っていたかのように、キラキラした目で僕を見つめる

「おはようございます、マークヒョン」

「ジニョン、好き」

そう言って、マークヒョンは僕に抱きつく
これからきっと毎日だろう。
いちいち動揺していたらキリがない。僕はその行動を流すことに決めた。

「ありがとうございます」

「もうちょっと反応してよ」

この時の僕は気づかない
少しばかりマークヒョンに心が揺れていることを

「ホントは少し嬉しいくせに」



それは誰も気づくはず、なかった



end