「それを恋って言うんだよ」
その言葉を聞いた途端に耳まで真っ赤に染めたヨンジェ
「え、何言ってるんですかジニョンヒョン。恋って男の子が女の子にするものじゃないですか」
あわあわしながらヨンジェはココアを手に取り一口飲んだが、すぐに咳き込んだ。
分かりやすいぐらいに動揺している
「そんな決まりはないよ。ヨンジェ、それはどう考えても恋だよ」
やっぱり、2人は両想いじゃないか。これで、ヒョンも幸せになれるのか。僕の感情とは逆に
「恋なんてしたことないから僕にはわかりません……これが、恋?」
眉毛を下げて一点を見つめ続けるヨンジェ
「そうだよ。恋。その人の事を考えると胸が苦しくなったり、モヤモヤしたり。その人の行動ひとつで嬉しくなったり悲しくなったり……違う?」
ヨンジェは難しそうな顔をして考えている
「そうやって自分の感情に深く関係してる人がいるっていうのは、恋してるってことなんだよ」
やっぱり僕と同じようにヨンジェもジェボムヒョンに恋してたんだね。きっと僕と同じ感情だ。
「でも僕、男……」
「関係ないよ。男だからとか、そんなの。好きなのに変わりはない。そうでしょ?男だから好きになったんじゃない。ジェボムヒョンだから好きになったんでしょ?」
僕、本当に何してるんだろう。
ここまで2人をくっつけさせようとして。
偽善者みたいじゃないか。
「……多分」
ヨンジェはまた顔を真っ赤にして俯いた
「じゃあ言いなよ。その気持ちを本人に。」
「えっ」
「今、気まずいんでしょ?キスされて気が動転してるだろうけど、このままじゃ何も変わらない。ヨンジェの胸のモヤモヤも取れないよ」
「そっか……」
やっぱりヨンジェは純粋な子だ。ヒョンが好きになるのも無理はないのかもしれない
「……そうですよね じゃあ僕頑張ってみます。」
ヨンジェは口をぎゅっと結び、
小さくガッツポーズをした
「でも、ジニョンヒョンは何でそこまで僕を応援してくれるんですか?」
一番聞かれたくない事。でもその純粋で濁りのない綺麗な瞳を見ると答えざるを得なかった
「それは……ヨンジェも、ジェボムヒョンも、大切なメンバーだからだよ」
ジェボムヒョンは『大切なメンバー』なんだ。恋する対象なんかじゃない。ただのメンバーだ。
「ジニョンヒョンはやっぱり優しいですね。僕もそれぐらいみんなに気を配れるような、優しい人になれるように頑張りますね!」
ニコニコして言うヨンジェを見て、僕も少し笑みをこぼした。こんな純粋な子を傷つけるなんて、僕にはできないよ
結局二人がどうなろうと、辛いことに変わりなんてないんだ。これは僕の犯した罪の代償だ。僕が2人を離させようとしたから。
その事の代償。
今は2人に幸せになってほしいって思うのに、それと反比例するみたいに沈んでいく僕の気持ち。一体どうしろっていうの?このジェボムヒョンに対するたくさんの気持ちを。
誰か、教えてよ