冠水道路下に存在する産業用の都市下水路の活用を提案する(R5.9一般質問) | 富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

富士市議会議員 鈴木幸司オフィシャルブログ Powered by Ameba

細野豪志サポーターズクラブ「豪衆会」は新規会員を募集中です。

【冠水道路(市道弥生線)下に存在する産業用の都市下水路の活用を提案する】

 (富士市議会9月定例会一般質問@10/11)

 8/16豪雨災害の被災状況について伺いました。

 新聞報道後の再調査の結果、千代田町と田端町合わせて、床上浸水1棟、床下浸水3棟を新たに加え、最終的な被害は、床上浸水1棟、床下浸水37棟との市長答弁。

(それ以外の非住家建物や車両等の被害についてまとめた資料を議場で配布)
  ↓

 次に、県の「和田川・小潤井川・伝法沢川水災害対策プラン(R5.3)」のP16に「気候変動による降雨量の増加にも対応するため、河川改修の加速化に加え、流域のあらゆる既存施設を活用していく」と記載されていることを指摘し、当局に対し、岳南排水路という産業用の都市下水路の活用を提案しました。以下、そのやり取りです。

 『道路冠水し今回も複数の車両水没被害を出した市道弥生線の真下には直径1.35mの排水管が布設されています。度重なる道路冠水で店を閉めた旧ちゃんこ江戸沢付近の岳南1号第7排水路№20号人孔を開けてみると、水位は20cm程度、流速は1mほどで、各工場で水処理された排水が流れています。直径1.35mの巨大な排水管。断面積を1㎡として流速1mでは概ね毎秒1トン程度の排水能力のある巨大なインフラが道路下に存在しますが、現在大手製紙工場の休業などの為、その性能がフルに活用されているとは言えません住民の安心安全のために、この人孔から排水してはどうでしょうか?』

 

……建設部長からは以下のような答弁を頂きました。

『議員ご指摘の通り、あらゆる既存施設の活用により住民の安全を守る必要があります。今できる対策として、ご提案の岳南排水路活用については先方と協議の上、今後検討してまいります』

 

【結論】:この№20号人孔を「グレーチング」にする工事を行うだけで、千代田町の浸水被害を大きく軽減できる可能性があります。

 

※アスザック(株)のソフトを使って、勾配0.01%の内径1.35mのヒューム管、満水よりも0.3m下げ水深1.05mとして、実際の流量を計算してみました。

水位が高く、潤辺が大きくなれば流速は小さくなりますので、

流速は0.42m/s

その場合の流量は0.51m3/s となりますので、

この都市下水路の排水能力は概ね毎秒0.5トンが正解です。
(議場で述べた「毎秒1トン」は言いすぎでしたね)
接触面積が増えれば抵抗が大きくなるのを見落としてた…orz