市神神社(市宮)の御朱印 | お多福豆のブログ-御朱印巡りと花の旅-

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寺社巡りの旅をするお多福豆一行。
津々浦々、風に吹かれるかの如く気の向くままに。
旅の思い出を綴りました。
寺社巡り・御朱印・季節の花々・お土産・郷土料理・・・etc。
更新は不定期ですが、よろしくお願いいたします。


市神神社(市宮)の御朱印。
読み方はイチカミジンジャ。
近江七福神の一つ、恵比寿様が祀られている神社です。


市神神社を示す看板。
こちらには「市宮ゑびす」と表記されていますね。


市神神社入り口。


本殿を横から見ました。


正面に回って鳥居を見ました。
表通り側の入り口はどうやら裏口のようです。
だから鳥居がなかったんですね。


鳥居を拡大。


本殿。



聖徳太子像。
御神体の中には聖徳太子自ら彫った神像が収められているそうです。
そして聖徳太子は商いの道を教えられたそうですよ。
近江商人はもしかしたら昔聖徳太子に商売を教えてもらったのかも知れませんね。
その名残が代々伝わって来ているのでしょう。


社務所の隣に小さな庭園があります。



額田王(ヌカタノオオキミ)の歌碑。
鏡王(カガミノオオキミ)の娘で、斉明朝から持統朝にかけての歌人である額田王。
万葉集の中に雄渾・優艶な十一首歌があります。
しとやかで人の心を魅了するかのような美しい歌であり、また、雄大で勢いよくかつ力強く淀みのない歌とされています。

市神神社の歌碑には、
「君待つと
吾が恋ひ居れば
我が屋戸の
すだれ動かし
秋の風吹く」と記されています。

額田王が近江天皇を思って歌った歌です。
二人は恋人同士だったんでしょうね。

現代語訳は、
「あの方が早くおいでにならないかと切ないほどに想いを募らせ待っていました。
すると我が家の簾がそよそよと動きました。
それをあの方だと思った、けれど・・・。
お姿はなく、ただ秋風が吹くばかり・・・。
いつまで待っていれば良いの?
私はもうあの方に飽きられてしまったのかしら。」と言った塩梅でしょうか。

女心ですね。
好きな人を恋い慕う気持ちは昔も今も変わらぬもののように思います。
ただ不思議に思うのは、昔は短歌の5・7・5・7・7の限られた文字の中で表現していると言う事。
現代語訳はネットで見付けた直訳したものに私が多少味付けしたから文字数がやけに多くなってしまいました。
それに比べると短歌はシンプルですね。
しかしシンプルな中に豊かさがあるから不思議に思います。
そこには言葉が持つ情緒、そして人間の感性が織り込まれているから面白いんでしょうね。






参考)近江七福神

市神神社のホームページがなかったので、滋賀県観光情報より引用。
場所:滋賀県東近江市(旧八日市市)