先日、Windows Live Messengerの話を書きました。▼
Windows Live Messangerを使ってみる。

だからということでもありませんが、Windows Liveの検索機能に興味をもっていました。
そうしたら、昨日、こんなニュースが!

Microsoft、検索サービス『Windows Live Search』の正式運用開始
japan.internet.comニュース より)

ベータ版のWindows Live検索から脱皮し、
いよいよ王者Googleと強敵Yahoo!に挑む構え。


Windows Live.com

現在の検索エンジンのシェア(利用率)は、世界規模では、
Googleがダントツ1位の49.4%
Yahoo! 23%
そしてMicrosoftによる検索エンジンサービス
MSNWindows Live start.comなど)で10%強
ということだ。
(6月末、Nielsen//NetRatings による)

しかも、Windows Liveの利用者数は伸び悩んでいるらしい。


しかし、Microsoft社には、強みもある!
なによりの強みが、WindowsというOSのシェアである。
来年にはWindows Vistaがお目見えするというし、
これから期待される携帯分野でもWindows MobileというOSがあるくらい。
いくつかのPDAなどにも既に搭載されている。

Webサービスでは健在のHotmailWindows Live Messengerの拡大などがある。
それに、シェアNo.1のウェブブラウザ、Internet explorerも、Version7まで進んでいる。
最近流行のタブブラウザで、セキュリティ機能も充実している。

今後、Googleのように、様々なWeb 2.0的なサービスの拡大を行い、
検索大手2社のマーケットに切り込んでいくようだ。

実際、世界中のネットトラフィックランキング では、
1位はYahoo!に譲っているが、2位がMicrosoft、3位がGoogleである。
8位は日本のYahoo! Japanであるが、9位にWindows Liveがつけている。
(Alexa.comによる)

つまり、Googleは検索のみ、またはよくてGoogle MapやGmailを使う程度で、
ユーザーの多くはYahoo!やMicrosoftのページを良く見ているということがいえるのかも知れない。


それにしても、急激に進むWebマーケティングの世界。

GoogleやYahoo!に関するまとめサイトは他に譲って、
ここではMicrosoftの提供するサイトやソフトウェアのいくつかのうち、
最近登場したものを中心に、まとめてみることにする。

知らないものがあったら、チェックしてみては?

▼その前に、応援のクリック!よろしく。▼
ビジネスブログ100選
元気をください。
(ランキングで10位以内をキープすれば、大塚製薬からドリンクをいただけて、本当に元気をいただきます。)


Microsoft提供のサービス一覧(主なもの)


Windows Live
Microsoftの提供する検索サービスの核となる。
トラフィック量も急増。
Googleのパーソナライズド検索を真似た機能もある。

MSN Web サーチ
いわずと知れた、検索エンジン。Internet Explorerでは、デフォルトのサーチエンジンになっている。
現在はWindows Liveのデータベースによる。
MSNのブランドはWindows Liveに譲ることになるかもしれない。

Windows (OS)
シェアNo.1のOS(オペレーティングシステム)Windows。
来年リリース予定のVistaにも期待。
ただし、賛否両論がある。

Windows Mobile (OS)
モバイルに搭載されたOSで急速に普及中。
hp社のiPAQ など。

Internet Explorer 7
WebブラウザのシェアNo1で、Version 6から格段に進歩しつつある。
セキュリティの強化、タブブラウザ化など。
ただし、動作は重い。

Windows Self Defender
ついにスパイウェア対策ソフトにも着手。
性能はイマイチの感があるが・・・。
現在β2の段階。

Windows Media P layer
音楽プレイヤーとしてはシェアNo.1
様々な拡張子のメディアに対応。

Windows OfficwやWindows Serverなどは省略します・・・。

Microsoft Expression Web Beta 1
Front Pageというソフトが、Windowsのデフォルト(professinoal以上?)で入っていたが、
使っている人は少なかった。これを改善すべく、
全く新しいWebサイト構築ソフトを開発中のようだ。
現在英語のβ版のみ。
おそらくGoogle Page Creator を意識しているものと考えられる。


Hotmail
説明の必要なし。電子メール。

Hotmail 携帯版
携帯でもHotmailが使えるようになったそうです。

Windows Live メール Beta
Hotmailのアカウントがあれば、簡単に取得。
GoogleのGmailに対抗できるか!?


Windows Live メールデスクトップ β
Googleのデスクトップ検索に対抗し、さらに拡張。
GmailやYahoo!メールも使えるメールの総合管理環境を提供。
RSSリーダーなどもあり、これが本格始動すると、
Webマーケティングでも大きな影響が出そうだ。
コレには少し期待がある。

Windows デスクトップサーチ
電子メールや文書などの、自分のパソコン内での検索が出来る。
明らかに、Google デスクトップを意識している。
しかし、企業向けに作られているためか、
少々不案内である。


MSNエンカルタ百科事典(有料)
百科事典をWeb検索のように使える。らしい。


Windows Live Messenger
新しくなったメッセンジャー。
先日解説済み。
チャットだけでなく、ファイル共有なども可能。


Windows Live Spaces(スペース)
MSNのブログ。
あまり、使っている人を見かけないが・・・。

Windows Live Favorites
インターネット上ならどこでも共有できるお気に入りブックマーク。


Windows Live Toolbar
Webブラウザに搭載するツールバー。
このツールバーから検索ワード情報などを、サーバーに送信しているのかどうかは不明。
(検索結果に影響を与えるかどうかについて)

MSNサーチツールバー
昔からあるツールバー。
はたして、Windows Live Toolbarが登場して、役目があるのか?
少し疑問。

Windows Live "One Care" (PCセーフティ)
無料でパソコンの安全性などを無料でチェックできる。
簡易ウィルス検査も可能。
不要ファイルを削除して、パフォーマンス向上、起動速度向上などが見込める。
Internet Explorerでないと、使えない。


Windows Live QnA
日本で言えば、教えて!goo や、Yahoo! Japan 知恵袋 のようなサイト。
アメリカでは、Yahoo! Answers というサイトがあるが、コレを意識している。


MSNカード
いつの間にか、カードまで作っていました。(\ _ \ ;)



雑感:

色々と列挙してみたが、
やはり、GoogleやYahoo!を意識したサービスが目立つ。
WindowsというOSが、非常に強力な広告媒体となっていることを背景にして、
GoogleやYahoo!が手がけているサービスを真似て
その中から利用者を引っこ抜くというのがスタンスのようだ。

もちろん、PCセーフティなど、オリジナルのものもある。
どちらかと言うと、Microsoft社のお家芸である
ソフトウェアに関連したサービスに特徴を見いだせるかもしれない。


私が感じた課題は、MSNという名前のブランドに固執しているためか、
MSNとLive.comのブランド名が入り組んでいる。
どうせなら、一つにまとめてしまったほうが、
ユーザーには分かりやすいと思う。
特に、ツールバーやデスクトップ検索などは、
MSNのものと、Windows Liveのものがある。
はっきり言って分かりづらい。

今後の進展を見守りたい。


更に雑感

mixi も無事株式上場を果たし(値段はつかなかったが・・・)、
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)や
SBS(ソーシャルブックマークサービス)が広まりつつある。※

開かれたインターネットの世界に敢えて境界を設けることで、
インターネットの弱点である「匿名性を利用した犯罪」の危険性を克服し、
ユーザーの安心感を追求する傾向が見られ始めている。

その中で、
検索エンジンサービスというものはその対極にあたる。
インターネット上に落ちているあらゆる情報を
くまなく調べ上げ、
その中から必要な情報を抽出するという作業、それが検索エンジン。

その検索エンジンも、
枝となるサービスをどんどん展開しながら
様々な情報を取り込んで巨大化しつつある。

中規模の検索エンジンサービスのシェアを
Google、Yahoo!、そしてMicrosoftの三大サーチエンジンサービスが凌駕し、
その立場をも危うくしている。
ask.com なども、その影響を受けているようだ。

しかし、その中でも、日本独自の検索エンジンサービスも登場しつつある。
MARSFLAG という検索エンジンがそうだ。
まだあまり知られてはいないが、
日本国内ならではのサービスを考えているそうだ。
日本人によって開発された新しいアルゴリズムを搭載しているという。


それにしても最近のIT業界の変化はめまぐるしい。
相次いで、各企業が新しいサービスを打ち出し始めている。
今までにないような勢いである。
あなたはこのスピードについていけますか?
(私には自身がありません・・・。)


9月5にはYahoo!が、Yahoo! ウィジェット というサービスを開始した。
GoogleやWindows Lilveが、デスクトップ環境でのサービスに力を入れ始めた中で、
Yahoo!もこの世界に参入してきたということになる。
Yahoo!ウィジェットは、デスクトップ上に付箋をはることもなど可能で、
Webブラウザを立ち上げなくても利用できるRSSを使用したツールがいくつかある。

9月12日には、SBSサイト、つまりソーシャルブックマークサービスの中でも、
日本初のソーシャルニュースサイト、チョイックス(Choix) が、
β版運用を終え、本格始動を開始した。
ChoixNote という機能も追加されて、
ユーザーが選んだニュース記事をスクラップできるというもの。
また、そのデータをPDFやExcelでもダウンロードできるというものだ。
こちらの記事 が詳しい。
ちなみに、Choixは他のソーシャルニュース・ソーシャルブックマークサービスサイトと異なり、
私が愛用するWebブラウザ、Mozilla Firefoxのユーザーに優しい。
Choixサイドバー という機能がある。
コレを使うと、ストレスなく、ブックマークができる。


9月14日には、Googleが日本語版のGoogle Earth を発表。
衛星写真がこれほどきれいに見られるのか!?というくらいの精度で、
建物も3Dに見られる。


Google独占の時代は、巨人Microsoft社によってどう代わるのか?
それとも、Web第3世代と呼ばれる人たちの開発力、発想力が勝るのか?
Webマーケティングの世界の変化に目をそらせる暇はないようだ。

これまではインターネットで目立っていたサービスを
ユーザーが利用するというビジネスモデルであったが、
今度は、ユーザー側が星の数ほどあるWebサービス、ソフトウェアから、
そのサービス提供元が大手業者であろうが、新しいベンチャー企業であろうが、
そのサービスをいくつかを使ってみて、取捨選択し、
便利だと感じたサービスが生き残っていくという
Webサービスの戦国時代、下克上の世界
到来しつつあるのかもしれない。

※SBSはSBMとも表記することもあります。

いつも応援、ありがとうございます!
Ranking Click!→ ビジネスブログ100選
にほんブログ村 IT技術ブログへ ランキング付き 検索エンジン トラマト・サーチ
ビジネスブログ100選

テクノラティタグ▼