天風晴雄です。福島第1原発の1~3号機では
すでにメルトダウンが起きていて、東電の推定
によると圧力容器か格納容器に直径7~10センチ
程度の穴が開いている可能性を示唆しました。
ここから高濃度の汚染水が漏れ出している訳です。
しかしこれが地震や津波によるものなのか、または
溶融した燃料棒の高熱によるものなのかは不明です。
もしかして、その両方の理由によるものかもしれません。
しかしもしこれがメルトダウンした燃料棒によるものだ
としたら事態はかなり深刻です。摂氏3000度近い高熱で
厚さ16センチの鋼鉄で覆われた頑丈な格納容器に
穴が開く程ですから、その威力は大変なものなのです。
皆さんはジャック・レモン主演の1979年度アメリカ映画の
「チャイナ・シンドローム」をご存知ですか?(`∀´)
この映画が公開されたのはその年の3月16日ですが、
わずか12日後の1979年3月28日に、例のスリーマイル島
原発事故が実際に起きたのです。この事故の事もあり、
映画は大ヒットを記録する事となりました。不思議ですね。
この映画ではメルトダウンした高熱の燃料が建屋の床を
突き破って地球の反対側の中国まで達するという(ノ゚ο゚)ノ
一種の「ジョーク」が語られていますが、必ずしも全くの
絵空事という訳ではなく、実際に燃料が床を突き破れば
大変深刻な事態となります。(メルトスルー) ((>д<))
理学博士の栁井修一氏によると、
福島第1原発の燃料棒はすでにメルトダウンを起こして
格納容器を突き破り、それが床に落ちてコンクリートを
溶かして地中深くに達した可能性があると推定
しています。コンクリートは融点が低いので高熱の
燃料に突き破られてしまうのです。(ノ゚ο゚)ノ
ただ福島第1原発の場合、床の遮蔽コンクリートの
融点は約2200度という事なので、そう簡単には溶けない
とは思います。燃料の冷却が続けば心配は少ないです。
しかし不幸にして建屋の床を突き破れば、これは正に
「チャイナ・シンドローム」そのものです!
もしそうなりますと、溶融した核燃料が地中で高い放射線
を出し続けるので地下水などが汚染され海側に染み出る
危険があるのです。これを防ぐには地下深くまで達する
遮蔽のフェンスで建屋を囲う必要があるという事です。
★最近見た、ものすごい津波映像 (you tube)
★南三陸町志津川高校から見た津波の様子
http://www.youtube.com/watch?v=8vZR0Rq1Rfw
★南三陸町を襲った津波の一部始終
http://www.youtube.com/watch?v=jxng4VE8ptw&feature=related