【フィギュア】小塚引退、所属トヨタ自動車で社業専念「新たな人生歩む」

スポーツ報知 3月16日(水)7時6分配信

 フィギュアスケート男子の2010年バンクーバー五輪代表で、11年世界選手権銀メダリストの小塚崇彦(27)=トヨタ自動車=が3月末で現役を引退すると、日本スケート連盟が15日に発表した。昨年末の全日本選手権で5位に終わって世界選手権の代表を逃していた。中京大大学院を今春修了し、4月からトヨタ自動車で社業に専念する。

 小塚は「5歳から始めたスケートを今まで楽しく続けてこられたのは、多くの方々のおかげだと感謝しています。氷上を去ることになりますが、これまでの経験を生かしてトヨタ自動車の従業員として新たな人生を歩むことに致しました」とコメントした。4月17日のアイスショー「スターズ・オン・アイス」(国立代々木競技場)に出演し、ファンに別れを告げる。

 父・嗣彦さんが68年グルノーブル五輪に出場、母・幸子さんも元選手というスケート一家に育った。バンクーバー大会では親子2代の五輪出場を果たし、話題になった。13年の全日本選手権で3位に入りながらソチ五輪代表の選考から漏れたこともあった。「現役生活の中でたくさんの思い出をつくることができました。一つ一つの試合に思い出がある」と振り返った。

 昨年11月のグランプリ(GP)シリーズの中国杯を左足関節けんしょう炎のため欠場するなど、近年は故障に苦しんでいた。フジテレビの大島由香里アナウンサー(32)と2月に結婚したばかり。リンクの外で、第二の人生をスタートさせる。

 ◆小塚 崇彦(こづか・たかひこ)1989年2月27日、愛知・名古屋生まれ。27歳。父・嗣彦さんが68年グルノーブル五輪代表、母・幸子さんはアイスダンスで全日本準優勝のスケート一家に育ち、美しい滑りで活躍した。2005~06年シーズンにジュニアグランプリ(GP)ファイナル、世界ジュニア選手権の2冠に輝き、GPシリーズは通算4勝。10年の五輪は8位に入賞し、同年の全日本選手権で初優勝した。170センチ、62キロ。


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