鶴見神社/神奈川県横浜市 | Goshuinnistの神社巡り

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ご訪問いただきありがとうございます。神社巡りが趣味の大学生です。有名な大社から地元の鎮守さままで、訪れた神社を紹介しています。情報は筆者が参拝した当時のものです。週1~2回、基本的に19:00更新です。

 
 

基本情報

神社名:鶴見神社

御祭神:五十猛命・素盞嗚尊(牛頭天王)

社格等:延喜式内社(小社論社)・村社

鎮座地:神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央1-14-1

最寄駅:鶴見駅・京急鶴見駅

駐車場:鳥居脇に2台分あり

御朱印受付時間:9時00分~16時00分

公式サイト:https://tsurumijinja.jp/

 

御由緒

 鶴見神社は、往古は杉山大明神と称し境内地約五百坪を有していた。その創建は、推古天皇の御代(約1400年前)と伝えられている。大正九年に鶴見神社と改称する。

 『続日本後紀』承和五年(838)二月の項に、「武蔵国都筑郡の杉山神社が霊験をもって官弊に之を預からしむ」とあり、この有力神社として江戸時代の国学者黒川春村は、鶴見神社に伝わる田遊びに関する『杉山明神神寿歌釈』を表している。

 昭和三十七年、境内より弥生式後期から古墳時代の土師器を中心として鎌倉期に及ぶ多数の祭祀遺物(祭りに使用された道具)が発見され、推古朝以前より神聖な場所として、すでに祭祀が行われていたこととともに、横浜・川崎最古の社であることが立証された。

頒布のリーフレットより

 

御朱印

初穂料:300円 (書き置き)

 

境内案内

鶴見駅東口から徒歩5分ほどの位置に鎮座。JR線からも看板が見えるのでアクセスがしやすい。
 
社殿は立派な神明造。大正天皇御大典を記念して大正9年(1915)に再建されたもの。
 
参道両脇には鶴見消防一番組から奉納された狛犬。獅子山造りで迫力が感じられる。
 
境内の右手には大鳥神社・稲荷神社・秋葉神社・関神社・祖霊社・寿老人・清明宮と数多くの境内社が祀られている。
このうち、清明宮は三島由紀夫に関係が深く興味深い。
 
 
三島由紀夫
 三島由紀夫は、日本の小説家、劇作家、随筆家、評論家、政治活動家。本名は平岡公威。戦後の日本文学界を代表する作家の一人であると同時に、ノーベル文学賞候補になるなど、日本語の枠を超え、日本国外においても広く認められた作家である。『Esquire』誌の「世界の百人」に選ばれた初の日本人で、国際放送されたテレビ番組に初めて出演した日本人でもある。
 代表作は小説に『仮面の告白』『潮騒』『金閣寺』『鏡子の家』『憂国』『豊饒の海』など、戯曲に『近代能楽集』『鹿鳴館』『サド侯爵夫人』などがある。修辞に富んだ絢爛豪華で詩的な文体、古典劇を基調にした人工性・構築性にあふれる唯美的な作風が特徴。
 
また寿老人は鶴見七福神の1つになっており、鶴見の田祭りの印とともに御朱印にも押印されている。
 
鶴見の田祭り
 鎌倉時代から伝わっていた横浜最古の民俗神事芸能である田遊びは、明治四年を最後に廃絶していた。地元有識者の協力をえて旧家の蔵などから発掘した古文書をひもとき、各地の田遊びを見学・研修して、昭和六十二年に百余年の空白を埋めて「鶴見の田祭り」を再興。以来、毎年四月二十九日の杉山祭で、春の田起こしから秋の収穫まで、米作りのあらましを伝える「田祭り神寿歌(かみほぎうた)」が奉納されている。
 再興三十周年を迎えた平成二十九年に、(公財)全国税理士共栄会文化財団地域文化賞(伝統芸能分野)、(公財)ポーラ伝統文化振興第三十七回伝統文化ポーラ賞地域賞を受賞し、横浜市地域無形民俗文化財に登録された。
 
鶴見七福神
・福禄寿 ー 横浜熊野神社
・寿老人 ー 鶴見神社
・大黒尊天 ー 總持寺
・毘沙門天 ー 東福寺
・恵比寿神 ー 正泉寺
・福壽弁財天 ー 安養寺
・布袋尊 ー 松陰寺
 

 

参拝を終えて

鶴見駅の近くに鎮座する鶴見の総鎮守さま。今では近代的な一角に鎮座するが、歴史を遡ってみると古くから祭祀の場として利用され、当社が横浜・川崎間最古のものであると感慨深いものを感じる。これからも地域とともに長く発展してほしいものである。

 

地図

 

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