余談ですが・・・ | 私大文系ドメドメの米国経営大学院留学日記

余談ですが・・・

私は朝、語学学校に遅れそうになると、時折、タクシーを使います。


地下鉄だと約40分かかるところが、タクシーだと15分くらいで到着します。


こちらのタクシーの運転手で、私は黒人以外に出会った事がありません。


しかも彼らは、私と同じように他国から来ている人が多く、(タクシーの中での運転手さんとの会話が結構楽しいのですが、)英語もあまり喋れない人が多いです。


以前、同級生の家に行こうとして、通りの名前を誤って覚え、ガイドブックで頻繁に「決して行ってはいけないところ」と書かれており、語学学校の先生も「決して、そのエリアの地下鉄の駅で降りてはいけない。」と言われているエリアで道に迷いました。


なにも気づかない私は、気持ち良く近くの工場の駐車場に車を止めて、「道に迷ったんだけど、今私はどこにいるんですか?」と地図を見せながら、そこで働いている人に尋ねました。すると彼は、「私は英語が読めない。」という説明をしました。彼は、困り果てた私を見て、「君はどこから来たのか?」と全く正しくない英語で聞いて来たので、自分の住んでいる街を言うと、必死になって、帰り道を教えてくれました。


某大統領が数年前に移民の受け入れを促進したので、実際にアメリカの低所得者層には英語も話せず、且つ、読めない方が多くいらっしゃいます。


貧しさ故の犯罪もきっと多いのでしょうし、私が極めて運が良かったのかも知れません。でもこの経験から、例え、彼らが英語がきちんと話せなくても、読めなくても、仕事を掴んで働いているという事が私にとってはなぜか元気づけられたし、アメリカの多様性の奥深さを知った経験となりました。



取り急ぎ。