みなさんこんにちは、自転車乗りの親の初心者です。

本日は、
「ビクセン ポルタII A80Mfで月を撮影してみよう」編
参の巻です。

前回まではスマホを使用した月の撮影方法でしたが、今回からは一眼レフ(ミラーレス含む)を使用した月の撮影です。
一眼レフを使用した撮影には、

・直焦点撮影
接眼レンズを使わずに、天体望遠鏡をカメラのレンズと同じ用途で使用して撮影する方法

・拡大撮影
天体望遠鏡を接眼レンズも使用して、接眼レンズの先にレンズを外した一眼レフカメラを取り付けて天体望遠鏡の倍率を利用して撮影する方法

があります。
どちらの撮影も、各メーカの天体望遠鏡側(ドローチューブの仕様)とオプションパーツのラインナップによって、出来る、出来ない、があります。
入門機で高評価のスコープテックさんの天体望遠鏡は、一眼レフでの撮影は対応してるのかな??カタログスペックでは判断できませんでした。
私が所有しているA80Mfは、かろうじて出来ます。でもドローチューブの耐久性的にはあまり推奨されないかもしれませんね。

【直焦点撮影】
今回は、まず直焦点での撮影方法を書きたいと思います。
(後日、おそらく書き直したり加筆すると思いますのでその辺はご容赦を)

繰り返しとなってしまいますが、一眼レフカメラを天体望遠鏡へ付けるためには、それに対応したドローチューブ側の形状と、カメラ側のオプションリングが必要になります(もしかしますと、一眼レフカメラ撮影に対応していないドローチューブへ、一眼レフを取り付けるためのオプションパーツのが世の中にはあるかもしれません)
ビクセンさんの場合では、ドローチューブの先がTリング規格(φ42mmオス)ねじ切りなっていて、カメラ側にもそれに対応したTリング(カメラメーカ方にマウント形状が違うので、カメラに合わせたTリングの購入が必要です)を付けて接続します。

直焦点撮影の場合は、まず接眼レンズを取り付けるためのパーツを外します。
眼視のために下の写真のようになっていると思います。
この赤い丸枠の中の31.8mm経の接眼レンズを取り付けるためのパーツをクルクル回して外します(パーツを外す前に、接眼レンズは外しておきましょう)


外すと、下の写真のように42mmのオスネジが現れます。今度はここにTリングを取り付けます。



Tリングを取り付けると下のようになります。



ちなみにビクセンさんのTリング単体では下の写真のものです。
まさにリングです。
文字が擦れて消えてしまっているのはご愛嬌です。ペイントなので簡単に擦れて剥がれてしまいます。



このTリングの先、カメラマウント側に、一眼レフカメラを取り付けるわけです。
取り付け方はカメラレンズをつけるのと同じです。リング側に赤い丸ポッチがありますので、カメラ側の白丸ポッチに合わせてはめ込み、はめ込んだらパチン(ロック)というまで回します。
まさに天体望遠鏡がカメラレンズの代わりになる感じです。



カメラを取り付けるの下の写真のようになります。



あれ???
カメラがひっくり返っていますね(笑)
そうなんです。単に取り付けるとカメラの角度がおかしな感じになるのです。
まぁただ、宇宙空間、無重力の世界に上下や角度の概念はないのでこのままでも良いのかもしれませんが、、、、やはりカメラの角度は合わせたいですよね。その場合は、さらにドローチューブの銀色の部分と黒い部分の取り付け調整をすることになります。
下の写真のところです。



角度調整すると下のようになります。当然、カメラを縦向きに調整することも可能です。



あとは、ファインダーを覗きながらもしくはライブビューができるのであればモニタを見ながら、眼視観望の時と同じようにドローチューブのせり出しを調整してピント合わせをします。
ピントが合ったら、撮りたい被写体を画角に入れて写真を撮ればOKです。



上の写真は、ライブビューを使用してピントを合わせているところです。
ライブビューでのピント合わせも便利なのですが、一つデメリットがありまして、ご想像つくかと思いますが、バッテリー切れの問題です。ライブビューを使用して常にピント合わせする場合は、スペアバッテリーを用意しておくと良いかと思います。

しかし、ドローチューブのせり出し量が長いですよね? これがA80Mfがあまり一眼レフを使用した撮影に向いていない理由の一つです。
A80Mfはドローチューブ含めた接眼部ユニットが堅牢に作られていません。ですのでここまでドローチューブが伸びるといろんなところにカメラの重さで負担がかかっていると思います。ドローチューブがたわむとか。まぁ気にするほどではないかもしれませんが。
でも気になる方は、重たいフルサイズ一眼レフカメラを使わずにDXサイズを使うなど、軽いカメラを使用された方が良いと思います。私は構わずフルサイズを使っていますが。
あと、対物レンズの視野角などによってはDXサイズの方が画角的に合っている場合もありますので、その辺はケースバイケースで。

さて、ここまできますとあとは撮影するだけです。その時、レリーズを使用するとシャッターボタンを押した時に天体望遠鏡が揺れてブレた写真にならずにすみます。セルフタイマーを使うという手もありますが、待っている時間で月とかが動く量を計算してフレーム位置調整しなければならないなど、少々面倒なので私はレリーズを使用することをお勧めします。安いのだと2000円くらいで買えますし。
私は最初は有線のレリーズを使っていました。でも、やはり線がつながっていますとその線が揺れるだけでも写真がぶれることがあり、無線のレリーズもそんなに高くはないので無線のレリーズを買ってきてしまいました。



無線は便利です。でもNikon D750は、しばらく操作していないとリモコンとのリンクを勝手に切ってしまうので再リンクが面倒くさいです。

さて、直焦点撮影方法はこんな感じになります。機材というか必要パーツさえ集めれば、一眼レフカメラを利用した撮影も簡単にできます。
ただ、経緯台では撮影できる対象が限られてしまうというのもありますので、本当に天体撮影の入り口を垣間見るという感じかと思います。でも、経緯台でも月は綺麗に撮れますし、綺麗に撮れると嬉しいですしね。機会がありましたら、挑戦してみるのも良いかと思います。
ちなみに直焦点撮影でコツとか凄く苦労するとかは特にないと思うのですが、ガイドスコープと天体望遠鏡の光軸はしっかり合わせておくと良いと思います。月や天体が動いてフレームから外れてしまった時、眼視よりフレームインがちょっと難しいかもしれませんので。
あとは、カメラをつけると接眼部側がかなり重くなります。天体望遠鏡のマウントの位置を調整して対物レンズ側の重量とバランスを取らないと、フリーストップが利かず、天体望遠鏡が上を向いてしまうのでご注意を。

次回は、一眼レフカメラを利用した拡大撮影を書こうと思います。
こちらはまた少し必要なパーツ出てくるのと、今度は慣れやコツも必要になるかと思いますのでその辺も書いていこうと思っています。

最後に、一眼レフカメラで撮影する利点はなんでしょう??
昨今、スマホに搭載されているカメラの性能もかなり向上しているため、SNSやブログに上げるくらいの写真であれば、スマホでの撮影で十二分に事足ります。撮影も簡単ですし。
でも一眼レフを使用して写真を撮影する理由、「一眼レフを持っているから」、というのも理由の一つになるかもしれませんね。
一番の理由は「スマホでは撮りきれないものがある」でしょうか?(これはあくまでも初心者の私の考えです。ベテランの方はもっとちゃんとした理由で一眼レフカメラを使用していると思います)
スマホは撮影が簡単が故に、ほとんどオートでの撮影になるため凝った撮影や追い込んだ撮影は不得手です(まぁ私が使用しているiPhoneXはなのですが。もしかしますと、他のスマホではスマホカメラの細かい設定ができるかもしれませんね?)
それに、一眼レフカメラの方が光を感知するセンサーも大きく(大きいだけではダメなのですが)、解像度含めた諸々の綺麗さが違うと思うのです。
利点といったらその辺ですかね。やはり比べてみますと、一眼レフで撮った月の方が綺麗率が高いです。

ではでは、直焦点撮影で撮影した月の写真を載せて、今回はこれにて失礼いたします。
誤字脱字やら、表現が間違っているところは後日修正します。





昼間に撮影するとよく分かるのですが、A80Mfの視野角はフルサイズを一眼レフのセンサーより狭いようですね。なので、A80Mfでの撮影の場合はDXサイズの一眼レフカメラで良いと思います。
ED80Sfは、フルサイズセンサーでも全域カバーしているんでしたっけ??