次は建布津神社さま。
抜粋から。
建布都神社(たけふつじんじゃ)は、徳島県阿波市市場町香美郷社本にある神社。
県道12号線の撫養街道を県道2号線で南下、県道138号線を東進した近く。
『延喜式』巻9・10神名帳 南海道神 阿波国 阿波郡「建布都神社」に比定される式内社(小社)の論社。近代社格では郷社。
創祀年代は不詳。
以前は平地祠、あるいは平治権現と称し、通称は「おへーしさん」。
当地は平安時代、大野寺の末寺岡ノ坊があったところとされ、現在も寺北の地名を残しているという。また、戦国時代の香美氏の居城跡ともされ、長宗我部氏との戦で香美馬之助が戦死するまで、数々の哀話を秘めているという。
八幡神社との式内論争があり、幕末の安政3年(1856年)の掲額「式内小社建布都神社」がある。明治3年(1870年)、現社号に復称した。
明治5年(1872年)、郷社に列した。
明治40年(1907年)10月、神饌幣帛料供進社に指定された。御祭神は建布都神。
『古事記』に武甕槌神の別名とある。
また、奈良の石上神宮の御祭神と同じく、
武甕槌神の帯びていた霊剣とも。
どちらにしろ、物部氏ゆかりの社。
他に、経津主命・大山祇命・事代主命を祀る。
例祭は10月23日で例大祭。
境内末社に、天満宮と山神宮がある。
青面金剛碑や社日も祀られている。
当社の拝殿の屋根は、シャチホコのほか、白虎、青龍、朱雀、そして玄武、といった四神があしらわれている。
南北朝時代の応安2年(1369年)、法眼定金によって造立された板碑があり、建てられているところは、直径17メートルの円墳である建布都古墳。古墳は史跡であり、板碑は町の文化財に指定されている。他に境内には、安政3年建立の出雲構えの狛犬一対がある。なお、式内社「建布都神社」の論社は他に、土成町郡に当社および式内同名神社があり、土成町成当の赤田神社、市場町香美八幡本の八幡神社、市場町犬墓の伊笠神社がある。