瀬良垣ホースファームにいる馬で
一番やんちゃで
行動が読めなくて
我が強すぎて
いたずら大好きで、
表情が豊かで
馬なのに犬臭くて
他の馬をしつこすぎるくらい追い回す…
(挙げきれないけど他にも沢山ある)
その名も、、クリリン。
名前からもやんちゃ具合が滲み出ている
シャワー浴びせても
翌朝うんこまみれになっている姿の君がいるのはいつものこと。
この姿を見ると夜はぐっすり眠れたんだねと安心する。
↑このふてぶてしい表情が伝わるだろうか(そこもひっくるめて愛くるしい存在)
クリリンは
今年の8月に北海道からやってきた2歳馬。
人間だとまだ小学生くらいの年代。
ちなみに、
クリリンのやんちゃのおかげで調教中に軽い怪我もたくさんしている。
足の指を思いっきり踏まれて
数週間まともに歩けなかったり…
変な草食べて
そのストレスで牧草地着いた途端
ストレス大爆発して
暴れて引きずられて両手を負傷したり…
気付かぬうちに足がアザだらけになっていたり
クリリンとはいろいろありすぎて
まだ1ヶ月半くらいしか経っていないけど
語り尽くせないくらいのエピソードがある。
ショコラが来た当日には
興奮して前脚を小屋の扉に引っ掛けて
立って見物していたり…
一番変なことばっかりする馬だし
クリリンによく笑わせてもらっている。
ネタの尽きない馬です！
30年以上馬と携わっているオーナーですら
クリリンのことは「予測不能の馬」と言う。
そんなやんちゃ代表クリリンだけども！！！！
他の馬にはないズバ抜けた才能があります。
それは超が付くほどのマイペースであり
怖いもの知らずの勇敢な性格ということ。
普通、ファーム外の世界だと
マンホールやグレイチングだとか
車とかトラックとかバイクとか犬とか
ガサガサ大きな音が出る木とか…
とにかく驚く程の障害物が山ほどある。
他の馬だと怯えてなかなか慣れる事が
できないようなことでもサラッとできる。
他の馬がマンホールに怯えて足踏みしている間
澄ました顔で通過するし、
大型トラックが来る時も他の馬が
そわそわして目が泳いで後退りしている中、
「こんなの余裕でしょ？」と言わんばかりに
ス〜っと何事もないかのように歩く。
大きな音にも動じない。
一体クリリンよ、君は何者なんだ！！！！？？
肝っ玉座りすぎていて感動。
初めての海に行った日、
真っ先に海へ入りはしゃぎまくって
海の中でゴロンと転がっていた。
馬によっては波の音を聞くだけで
落ち着きがなくなってしまう馬もいるのに…
というか初めての海だったら普通怖くて入れない
こんなに物怖じしなくて好奇心旺盛な馬は
滅多にいないとのこと。
物怖じしないのはいい事だけど、
歩かせていて急に動かなくなってしまったり
外でも石像のようにその場からピタリと
動かなくなってしまうことがある。
人を乗せてスムーズに動けるように練習中で
調教頑張っているところです！
オーナーが
「馬の調教は子育てと変わらないよ。寧ろ子育てよりも楽」
と言っていた
(まだわたしは子育てしたことはないけどね)
正直なところ調教って思うようにいかない事が多い…
というかもどかしい気持ちになることの方が大半！
けどその分小さなことでも出来なかった何かが
出来る様になった時の喜びは凄い。
子育ての予行演習と思いながら
気長にクリリンに向き合っている。
馬といると小さな成功体験を
たくさん経験する事ができる。
馬のことを調教しているはずだけど
わたしも馬から多くのことを学ばせてもらっている。
あと、
超マイペースで
物怖じしない勇敢すぎる姿勢は
わたしにはない部分を持っているので、
「もっとドジッと構えてやれよ！」
って気にしいな性格のわたしに
言ってくれてる気がする。
踏まれたり引きずられたりもしてるけど
クリリンへの愛情は変わらないし
むしろ日々愛おしさは増していく。
最初は何故こんなにやんちゃな馬の調教を担当しているのか疑問でしたが
どこかほっとけなくてふとした時に
クリリン何してるかなあ？と思ってしまうような
気付けば、
かけがえのない存在になりました。
変わり者の人はクリリンにどハマりすること間違いないので会いに来てください^^
リサト
〜おまけ〜
わたしのお母さんが
「ディズニー映画のラプンツェルに出てくる
馬みたい！」と言っているけど
なんとなくわかる！笑
