こんにちは
09&ブラスト
シェーパーの奥村です。
この時期ギリギリになって自分でやる税金の申告。
どうしても3~5日はかかる。
集中して一気に片づけたいから
その間はシェープを止めていた。
ようやく全ての事務処理を終えて
さぁ~て
シェープに没頭しますか。
先ずは、
フォームのロッカーを測って
オーダーに合うブランクス選びと、
選んだフォームのボトムをフラットに仕上げる作業。
今回は、
勿論 P U (ポリウレタンフォーム)もあるが、
V A R I A L F O A M や久々の E P S も加わっている。
E P S は、ストリンガー素材がウレタンのもの。
VARIAL FOAM はポリエステル樹脂巻き。
EPS は、エポキシ樹脂巻き。
最近のフォームは、
メーカーによってはボトムが、
ラウンドしているものや
ほぼフラットなもの、
逆に、
センター付近がノーズからテールまで
コンケーヴが入ったように凹みがあるものと、
様々な形状で作られている。
マシーンをかけてからシェープする場合は、
ソフトに設定したボトム形状が
そのまま材料に反映されるから、
最終的な厚みをクリアー出来るものであれば
ボトム形状が何であれ関係ないが、
全てをハンドで行う僕は、
デザインのベースを作る作業をしてから
コンケーヴなどのボトム作りをするので、
正確なボトムロッカー作りと
正確なコンケーヴを掘る為には、
ベースデザインの完成時には、
ボトムが真フラットな状態でなければならない。
その為に、
フォームを選んだ際にそのボトム形状を、
真フラットもしくは、
作業上のリスク回避の為、
多少コンケーヴが入った状態に処理する。
使うフォームが決まれば
リクエストされた3サイズに合わせ
アウトラインを書き込む。
最近は、
長さだけ希望を言って、
後の決め事は、
体格やレベル、
目的や想いによって
いろいろな選択肢があるので、
それらを全て聞き出したり、
言葉少なくても表情を見て推測し、
それを確認して
全部ひっくるめて僕の方で
判断と決定をするので、
任される事が多い。
だよねぇ~、
量販店とかネットでの購入なら
そこそこの個人情報を伝えれば、
興味あるか勧められるモデル、3サイズ、リッターで
ボードの全てがほぼ自動的に決まっちゃうから
悩まなくていいし楽っちゃ楽なんだけど
(本人だけでなく店員もね)、
自分に合ったサーフボードを買うんだから、
自分でもよく分からない自分のサーフィンとサーフボードの事、
少しは分かってもらいたいよね。
でも近い将来、
更なる A I の進化により、
打ち込む項目は増えるだろうけど、
自分の情報を伝えるだけで
簡単に手元にボードが届くようになる。
そうなれば、
店舗も店員もいらなくなる(だろう)。
自分の事を知ってくれない、
分かってくれないで、
ただボードを提供するだけなら、
場所も人も必要なくなる。
せいぜいドライブスルーくらいか。
でも誰かが運んでくれるから
わざわざ受け取りに行く必要もない。
お店だけじゃない、
サーフボードを作る事だって、
A I や進化したソフト、マシーンで簡単に出来ちゃう。
仕上げる人がいればイイだけ。
まぁ、ここでは多少の人が必要だね。
シェープするデザインだって、
A I が進化すれば、
ポイントや波、
個人やサーフィンレベルの詳細な情報、
その時のリクエストの内容と、
前回のボードデザインデータなど、
インプットに必要な事さえ得られれば
A I が、
今まで蓄積された膨大なボードデザインデータを駆使して、
デザインしちゃうんだろうな。
そうなれば、
求めるものに合うパーフェクトな物かどうかは
分からないが、
それに近いそこそこの物は手に入るし、
満足感は十分得られると思う。
世の中の流れや変化を見ていれば、
容易に察する事が出来るが、
僕らの世界でも
必ずそんな事が起き得るだろう。
ウワッ、
どんな方向の話になっちゃったんだぁ(笑)?
でもこれ本当の事だと思う。
大量に作る世界ブランドの大きなメーカーも、
ハンドメイドを売りにするブランドも、
大量に売ろうとするお店も
メーカー、ブランドの言うがままに商品を提供するお店も、
サーフィンに魅力を感じ、
それを売りにして
この世界に携わる僕らも
なんだか、
考えなきゃいけない事が
これから沢山出て来ちゃうみたいだね~。
う~ん、
でも今は、
目の前のシェープに没頭しよ~っと。