2013年 も、
恐らくは 様々なデザイン が各ブランドから打ち出されるのは間違いないのですが、
シェーパー を仕事としてやっている僕ですら、
近年の各ブランド、各社、各個人、これから参入しようと画策している企業若しくは、
個人の方々、プロ、アマチュアを問わずそう言った方々のデザインの打ち出し方には、
現代のあり方の 強く 大きな 変化 と言うか、
時代の流れ を
とても感じます。
僕なりには、ここ 6,7年程、自身でシェープした
お客様のサーフボード は勿論の事、
テストボード、 試乗ボード、 マシン用プラグ、
サーフボードの材料となる 殆どの ブランクス
等の その物の内容(中身)を知る為に必須と考えられる、数十から百近い数字を 測り、
記録 してきました。
その作業はかなりの時間を要する為に、
過去には取り扱いディーラー様から、納品が異常に遅いと、
何回も指摘されました。
皆様方にはその節は本当に多大なる御迷惑をおかけしてしまい、
誠に申し訳ありませんでした。
しかし、今はその地道な作業のおかげで、
まだまだ、全然 不完全の域 を抜け出してはいないにせよ、
漠然 としか語られずにいた、 ある意味
未知なる領域 であった、
サーフボードの
乗り心地 と
数字の関連性 が、
少しずつ理解できるようになって来ました。
以前は、
シェーパー と言う職業名だけを
心と自信のより所として頑張って仕事をしていましたが、
実際の仕事内容は、
精神的、肉体的、サーフィン的頑張りには嘘偽りは有りませんが、
サーフボードのデザインや性能に関しては
自分自身が自信を持って提供できるだけの
真の デザイン 等、
今思えば、殆ど持っていなかったのではないかと思っています。
何の根拠も無く、
ただ、雑誌や海外ブランド&シェーパーが語る事の
受け売りをそのまま言ったり具現化したり。
当然、どの分野(業種)の デザイン や、デザイナー 達にも言える事ではありますが、
デザインの世界では、オリジナル に到達する為の
学ぶ 真似る
は、必須の行為 であります。
0 から物を創り出せる人は、
それこそ
思考能力、知識、、試行の努力、情報収集、情報処理能力、動き、これら全てに於いて
神の領域 を知る人のみです。
歴史上にも世界中にも
その事を出来る人等、そんなに沢山はいない。
僕はと言えば、そう言う事を分かってか分からずか、
自分に関わって頂いている大事な方々 に、サーフボードデザインに関しては偉そうな事を言っておきながら、
実際のところ自分でもサーフボードとは、本当は何であるかを
確かには分からぬままにやり過ごしてきたのは、
事実であると、
今だからこそ言えるのですが、
そうだった自分を顧みる度に
自分の愚かさを悔い、自分自身のサーフボードに対する思考と行動の拙さに対しては、
恥ずかしさで心が張り裂けそうになります。
話は随分と遠くへ行ってしまっている様ですが、
これらの想いや行動の経緯があって
今に至る、僕の仕事ぶりがあるので、
この度の事は、書かざるを得ない、
僕にとっては大事な事なんです。
改めて、
2013年
今僕が思う事、やりたい事、
作りたいサーフボード
分かり易く、根拠と共に
自信を持って
少しずつ 新しい デザイン を紹介させて頂きたいと思います。