「キャバレー」(米 舞台)
週末のお楽しみは、家で映画や舞台・コンサートなんかを見ること。先日は、少し前に録画しておいたライザ・ミネリのショーを見た。さすが、ライザ・ミネリは魅せる。なんといっても「キャバレー」(映画も良かった)がいいが、そのほかにも「金、金、金・・」と歌う「マネー」や、ショービジネスめざして80ドル(?)を親にせがんだら、怒鳴られて「出て行ってやる」と歌う歌、「あんなしょうもない男にだまされたらだめ」とさとす歌など最高。
と思っていたら、今朝の新聞、多くの若者の幸福は「配偶者と幸せな家庭を築くこと」だそうだ。「う~ん」。家庭の居心地が良くなっているのか。家庭(結婚)に期待を持ちすぎているのか。家庭の外に面白さがなくなっているのか(だから、海外に出て行く若者が少ないのか?)。でも、「仕事」よりも「家庭」を選ぶという点では、まだましか・・。映画「つむじ風食堂の夜」
これはよかった。
雨降りの「文化人類学的」研究(これはストーリーとまったく関係なし)をしているらしい八嶋智人扮する主人公と食堂に集う人々をめぐって展開する話だけど、特にストーリーらしいストーリーがあるわけでもなく、何かはっきりした主張があるわけでもない。
函館を舞台にゆっくりと時間が過ぎる。ノスタルジックでもあり、メルヘンチックでもある。特におもしろいシーンがあるわけでもないのに、何となく笑っちゃう。そして、いつの間にか映画の世界に引き込まれている。
小物(映画のなかでは帽子やオレンジや本やコーヒー、星座)の使い方も憎いね。
配役も八嶋はじめ全員しっくりとなじんでいる。若い人は知らないと思うけど、帽子屋さんを演じている下条アトムもいい。
映画館を出たら、何かにやけちゃってる自分がいた。映画を楽しませてくれる映画。