マルタのやさしい刺繍 | 映画感想 テーマは、女性・老人・子ども・ジェンダー・セクシャリティー・マイノリティー・働くこと・・・etc

マルタのやさしい刺繍

これは、 今年一押しの映画です。主人公は80歳のおばあさん。夫を亡くし、落ち込んでいた彼女だが、若いときにしていた仕事を思い出したことから、元気を取り戻し、周りにも影響を与えていく。

 その仕事とは、ランジェリーに刺繍するこ

と。セクシーで美しいランジェリー作りと老女はミスマッチ?でも、いいじゃないですか。

 これは、スイスの映画だけど、女性の老人への対し方は日本と似ている。この年代の人たちは、若いときは父親に従い、結婚後は夫に従って、自分のしたいことを押し殺してきた。そして、年をとったら、今度は息子の言うとおりにしないといけないのか?

主人公の女性は決して自己主張の強い女性ではない。息子の反対にいったんはランジェリー作りの仕事をあきらめるが、ある出来事から、奮起する。

冗談じゃない。私は私のやりたいようにする。80歳すぎてもね。という声が聞こえてきそうです(いつも、女性のじゃまをするのは中年男性なのです)。

 何歳になっても、自分のやりたいことをする彼女に拍手喝采です。