前回の続き。


コロナになり10日寝込みようやく出勤した初日。

この時点で給料も聞いてなければ定休日も何も聞いていない。

さすがにお金の話はしなきゃなと思いオーナーに聞くと完全歩合制で1時間$40の歩合。

この業界でいう1時間てのはたとえばオイル交換する場合平均一台につき30分かかるので0.5と計算する。それが2台あれば1時間で$40の給料が発生するというもの。

この工数ってのはバイクや車業界でその作業により大まかに決まっている。タイヤ交換2時間であったりエンジンの分解15時間であったり。

オイル交換30分かかるものを効率よく頭を使って作業すれば20分で終わらすことも可能であり1時間で2台を3台に増やすことによって給料が多くもらえる仕組み。

つまり作業が早い人間ほどより多く稼げるって話。

それゆえ定休日なんてものは存在しない。稼ぎたい奴は頑張れ、休みたかったら休めばいい。

結果的に僕は週6で9時~26時まで働くことになる。

休みが少ないたら給料が少ないたら言ってる暇がある人は幸せだなと何かよくない解釈をしてしまったことを覚えている。

また前置きが長くなってしまった申し訳ない。

そんなこんなで働いて10日くらい?

いつも通り仕事をしていると日本語が聞こえる、そこには芸人のピース綾部が立っている。

思わず駆け寄り写真をお願いすると快くOKして頂きその後ご飯にも誘ってもらった。

多分日本で普通に生活していたら絶対に会えないしご飯なんて到底行けるものではないと思う。

この頃から始まったかな、毎日ワクワクしたい、毎日知らないものを知りたい見たい。


エンジンでしか判断できないけどJ系のエンジンかな?

クランクからベルトでスーパーチャージャーをつけた車両。

オーナーにこれは誰のもの?と聞くと俺のだからこんなにバラバラなんだよと返事。

この時はわからなかったけど今自分で店をやってよくわかる、自分のバイクは完成しないことを。


これは確かサンフランシスコへ向かう道中。

自分のバイクが欲しいと思いオーナーに聞くとサンフランシスコに一台あると教えてもらい、近いから取りに行ったら?と言われ何も考えずOKするものも調べてみると片道800km。

アメリカは広いと聞いてはいたが800kmが近いなんて感覚はまだ持ち合わせていなかった。

何を考えようが始まらん、そう思い朝5時にロサンゼルス出発。

途中で高速にソファが落ちていたり路肩を歩いている黒人がいたりどんな綺麗な景色よりも脳裏に焼きついている。


そんなこんなで無事サンフランシスコ到着。

当たり前のように裸でのお出迎え。

握手で手が折れるかと思うほどの握力。

早々に引き取って眠いならスタバに寄ってコーヒーを買って帰れと言われ調べるもさらに100km走らないとないスタバ。流石にそんな元気はなく近くのコンビニで$2のコーヒーを買い帰宅。

それから一ヶ月くらいすぎたかな?

毎日この車を店の外に出すのが1日の始まり。

何の気なしにオーナーにこの車はいくらくらいするの?と聞くとなんと日本円で2000万オーバーとの事。

当時知らずして運転できてたものの今となっては考えられない日課だったなと。



店の一部を紹介します。

壁一面にはヴィンテージヘルメットがズラリと並ぶ。

カウンターには世界に一つのBELLの試作品が乱雑に置かれている。


帰国する2週間前にようやく自分のバイクが完成しました。

今見れば全然カッコ良くはないけど思い出の詰まった一台です。


残り2週間となり最後に何しようか考えた結果ラスベガスに行きカジノをしてグランドキャニオンを見るに決定。

テスラをレンタルして最後のLAを満喫。


これはアンテロープキャニオン。

意外と実物は感動しない。


モニュメントバレー。

奥に朝日が見える1分前ってとこかな。

言葉じゃ伝わらないけど自分の中では世界一美しい朝日。


グランドキャニオンに向かう途中の道路。

多分5分目を瞑って走ってもまだまっすぐな道が続くくらい長い。


本題のグランドキャニオン。

当たり前だけどThe観光地。

感動はあまりない。

3日で2000km運転してるからかな、感動よりも疲労が溜まっていた記憶。


とまぁだいぶ端折りましたがざっくりこんな感じのUSAでした。


今思えばもっと行きたいところあったなぁとかめちゃくちゃ思う。

とにかく怒涛の毎日で見た事ない景色ばかりで楽しくて仕方なかった。

僕が幸せだなと感じる時は毎日違う景色を見て毎日何が起こるかわからないそんな日々。

一度蜜の味を知ってしまえばもっとおいしい蜜があるんじゃないか?それを探す旅が終わった時が大人になったなと言える瞬間だと思います。

何事も深くは知らず、追いかけている時間が楽しいのかなと。

デザートは最後に食べるものでありそれがなぜなのか、考えれば簡単です。


おわり