ブログネタ:あなたのオススメの一冊
参加中ちょうど、テレビでやってたので、三浦綾子さんの『細川ガラシャ夫人』を。
最初、私も「外人?」と思ってました

「ガラシャ」は、「恩寵・聖寵」という意味の洗礼名です。
玉(のちの、ガラシャ)は、明智光秀の娘で、細川忠興の妻となります。
忠興は、あまりの美しさが、噂にのぼることをおそれ、下男らさえ近寄らせず、屋敷からも出さなかった、とか。
玉は、光秀の謀反により、夫や子供と引き裂かれ、2年近くを味土野の深山に幽閉されます。
一族亡きあと、秀吉の許しが出て、待ち望んだ夫と子供のもとへ戻るも、忠興には側室と子供が…。
「何のために、こんな苦しみ、悲しみにあわねばならぬのか。」
「なぜ人は苦しみにあうのか。」
絶望の中、信仰を深めてゆき、秀吉のキリシタン弾圧が激しくなる最中、洗礼を受けます。
関ヶ原前夜。
石田三成が、大坂にいる大名の妻を人質にする中、夫の指示を守りとおし、家臣に胸を貫かせ、屋敷を爆発、炎上させて38年の生涯をとじます。
400年も昔、
人が人らしく生きることが困難な戦国時代に
信仰を貫きとおし、人間らしく生き抜いた女性がいたんだ…ということにただビックリ

一気読みしてしまいました。
私は、信仰がないので後半は、いまいち納得できないながら…
光秀の穏やかさ、人間性と信長の非情さ。
忠興の気性の激しさ、異常な嫉妬深さと
玉の聡明さ。
…が見事に描かれていて、信仰に光を見いだし、殉じた生き方も
なんとなく、理解できるような気がします。
「…もろもろのご苦難が、お方さまにとって、大きなご恩寵とお思い遊ばすことができますように…。」
という侍女の言葉には、深く共感します。