8月1日はTくん、Nくんの指導にあたりました。

 

Nくんはなんと、小学校の後輩!母校で将棋を指す子どもがいたことに驚きと喜びを感じます。将棋を始めて半年弱で、現在は6枚落ちに挑戦中です。

元気はいいのですが、課題は対局マナー。こういうのって注意はするのですが効果が薄いので、続ける中で体で感じてもらいたいと思います。思えば自分も将棋におけるマナーは道場のおっちゃん達から学びました。それは言葉で伝えられたというより、真剣に将棋を指す後ろ姿から伝わるものがありました。「将棋とはこういうものだ」と。

 

さて、Tくん4枚落ちの感想。今日で10局目くらいでしょうか。Tくんは定跡通り指すことができるようになりました。ただ、攻めが成功してから玉を寄せるまでの過程に工夫が求められます。平手戦においても有利から優勢に持っていくのが最も難しいと言われていますが、しっかり寄せに持っていくことができないと、卒業までまだ時間がかかるかなと思いました。

 

確かに難しいです。図をご覧ください。

(図)

 

図は4枚落ちの成功図です。Tくんもここまでは持ってきます。しかしここから下手だけ進めると☖9八香成☖9七桂成☖8八と☖8七と、など飛車を活用するために5手ほどの手を要します。この5手を指す間が怖いのです。上手は当然、3筋の歩を交換して金を好位置に据えた後、桂馬をピョンピョンしてきます。この桂馬ピョンピョンを正しく受けられないと成り駒を作られ、金銀を剥がされ、そしてあっという間に寄せられてしまうのです。桂馬という駒、恐ろしい。

 

成功図から寄せまでどのように持っていくのか、私も研究する必要がありそう。

 

話は変わりますが、昨日から全国高校将棋選手権(総文祭)が始まりました。

 

私も7年前、高校2年生の時に新潟県代表として出場しました。もう7年も前のことなんですね。

結果は

 

1回戦 vs三重県代表●

2回戦 vs沖縄県代表〇

3回戦 vs大分県代表●

4回戦 vs島根県代表〇

 

・・・2勝2敗で予選落ちでした。結果は残念でしたが、普段会うことができない全国の高校生将棋指しと対局を通じて仲良くなったり、開催地が茨城県だったので旅行したりなど、楽しい思い出として残っています。

 

出場している今の高校生が羨ましくて仕方ありません(笑)

7月18日はTくん、Aくん、Oくんの指導にあたりました。

 

Aくんは4枚落ちを勉強中。教室では4級を認定しています。早見えタイプで、感想戦では毎回いろいろな手を提案してきます。ただ、早見えすぎるため読みが入っていません(笑)

しっかりと読み、局面の急所を見抜ければ確実に強くなります。早見え自体は良いことなので、活かせるように導きたいですね。

 

Oくんは初段。私が初めて教室を訪れた時、既に初段の認定を受けていました。位取りを好む本格派で、二段を目指して勉強中。位を取る歩を安定させるための布陣をどのように築き上げるかが問われますね。単に歩を前進させるだけでは反発されてしまいます。

 

さて、今回はAくんの4枚落ちの実戦から。

図は4枚落ちの基本形です。

 

(図)

 

以下☖9六歩☗同歩☖9八歩☗4六金☖9六銀☗9七歩☖9九歩成☗9六歩☖8九と☗9七銀☖8五桂☗8六銀☖9六香

このように進めることができればOKです。あとは小駒で相手の金銀にアタックし、最後は飛車を成れれば理想です。本譜は少し攻めあぐねてしまいますが、最終的には上手の玉を寄せることに成功しました。卒業は近いでしょうか。次回もう一度指してから決めたいと思います。

 

ところでAくんから面白い質問がありました。

「4枚落ちの上手はなぜ玉がそこ(6七)にいるのか」

というものです。そこに疑問を感じているということは、つまりこの玉の位置が悪形であることが分かっている=将棋の基礎が分かっているということです。おぉ!と思いました。

 

これに対する答えですが、「定跡だから・・・」というのは答えになっていないような気がして(笑)、何かそれっぽい理由を探していたのですが・・・

 

考えているうちに、ここに玉がいる理由って実はあまりないのでは?と私も思いました。下手の棒銀や端攻めを直接受けているわけではありませんし、中段に出たからといって入玉を目指せるわけでもありません。強いて言えば7八の金に紐をつけているのですが、下手の成り駒でこの金にアタックされると玉が近いため、簡単に寄せられてしまいます。これなら玉は6七ではなく3八あたりにいたほうがよほど安全です。

 

あれ?では4枚落ちの定跡で玉が6七にいる理由って何でしょうか?

次回の教室でAくんに答えられるよう勉強しておきます。

私には指導する将棋教室のほかにもう一つ、地元で将棋に触れる機会があります。

それが「謙信公棋道会」です。

 

お世話になっているA社長を筆頭に、地元企業の社員さんや留学生など5~6人で活動しています。

 

活動内容として、まず社員寮のカツカレーをいただき、そのあと会の方針について作戦会議を開いたり、将棋を指したりします。ちなみに将棋だけでなく、チェスや象棋(中国将棋)など色々なボードゲームを楽しむこともあります。

 

会としての目標は「支部対抗戦」に出場することです。そのためには謙信公棋道会を「支部」にしなければならず、これがなかなか大変なのですね。当初、将棋教室として子どもたちに指導、という案もあったのですが、コロナ禍においては難しく、現在は大人数名で楽しむ会となっています。

 

私も指導員としてではなく、愛棋家の1人として参加できるので、リラックスして将棋が指せます。

 

そして明日は謙信公棋道会の公式活動(?)である「棋力認定会」が開催されます。パソコンソフトを相手に先手と後手で1局ずつ指し、両方勝利すると段位が認定されます。

 

段位を認定されると、このように立派な認定証をいただくことができます(1,500円)

会員限定イベントですが、コロナ禍が落ち着いたら参加者を募集して開催する予定です。

7月11日(日)は生徒が少なかったため、Tくんの個人指導という形でした。

Tくんは最近6枚落ちを卒業し、現在は4枚落ちに挑戦中です。

素直で飲み込みが早く、また家でも努力しているTくんは教え甲斐のある生徒です。

 

さて、4枚落ちですが、恥ずかしいことに定跡を忘れていました。

もちろん全くわからないということではなく、棒銀で端を絡めて...くらいは覚えていたのですが、細かい手順や上手側の正しい構えについては対局中に思い出しながら、という感じです。

 

6枚落ちと2枚落ちはハッキリ覚えているのに4枚落ちを忘れてしまったのは、自分が小学生の頃、6枚落ちと2枚落ちで苦労したのに対し、4枚落ちは比較的短期間で卒業ができたからだと思います。平手戦でもそうですが、自分が苦労した局面や手順というのは覚えているものです。

 

第1図は4枚落ちの基本形です、上手側が☗5五歩と角道を止めた局面です。自信がなかった私の陣形も、後で振り返ると大体定跡通りのようでした(よかった)

 

第1図

ここで定跡では☖9六銀☗9七歩☖8七銀成☗同銀☖9九歩成と進み、先に下手が銀を損しますが、桂を取り返しかつ「と金」が残る形なので下手有利です。

 

実戦では第1図で先に☖9九歩成としたため、以下☗同銀☖9六銀☗8八銀となり、せっかく成り捨て効果で乱れた上手の銀が立ち直ってしまいました。そこでもう一度9八歩と打ちましたが、これだと上手が一手&一歩を得した形になります。もちろんこれでも局面は下手よしですが、駒落ちは正しく指さないと立て直しが難しくなってしまいます。

 

この辺の手順は一度定跡を覚えただけではクリアできません。たくさん経験して、初めて理解できるものだと思います。早く卒業してほしい気持ちを抑えつつ、時間をかけて覚えてもらわなくては。

 

 

将棋の棋力(実力)を認定する方法はたくさんあります。

 

一般的なのは将棋教室で講師に認定されたり、将棋道場の昇降級システムで認定される方法です。

加えて最近ではネット将棋での認定もあります。

 

そのほかにも将棋世界や新聞などの「棋力認定詰将棋」「棋力認定次の一手」などがありますね。

 

ちなみに正式な認定については日本将棋連盟が発行する免状をもって「正式」とされるので、そのほかは自称の範囲ということになります。

 

私もネット将棋では四段や五段で指していますが、免状は三段ですので、正式な段位は三段です。

いつか四段免状がほしいですね。ちなみに四段免状は77,000円(税込)です。ひえ~!

(手が出ないほどでもないか?)

 

で、私はこう思うのです。

棋力はやっぱり指導者に認定してもらうのが一番だと。

 

T道場に通っていた小学生時代、30級からスタートして昇級するたびに小さな認定カードをもらっていましたが、これをもらうのが嬉しくて仕方ないのですね。今日もまた1つ強くなったぞと。

 

↑これが当時もらっていた認定カードです。懐かしい!

 

そして目標の初段に到達した時、T先生から「おめでとう。これからは初段として頑張りなさい」と力強いお言葉をいただきました。あの時の喜びは今でも忘れられません。

 

実はT道場で初段になるよりも、先にネット将棋で初段になっていたのですね。でも、ネットで認定された時よりも、お世話になった道場で常連のおっちゃん達に囲まれながら認定を受けた時のほうが何倍も嬉しかったことは言うまでもありません。

 

現在将棋教室に通っている2人の生徒は、将棋世界の次の一手問題で1級に相当する点数を持っています。しかし、将棋を見ていると1級のレベルにはまだほど遠い感じです。そこで私は6枚落ちの指導を終えた際、「君たちには5級を認定します。一緒に頑張ろうね」と言いました。正直、5級でも少し甘いくらいです。

 

彼らは自分が1級だと思っているので、5級と言われれば当然、不満そうな表情を見せます。しかし、これまで指導者から認定を受けた経験がない彼らは指導者からはっきりと「5級」と認定されたことで、今までなんとなく1級だったけどこれからは5級として頑張ろう!という気持ちになったはずです。

 

こうして努力の末に初段になった時、彼らは大きな喜びを感じるはずです。そのために私も頑張りますし、棋力認定というのはそれほど大きなものだと思っています。