昨日後見業務について書きましたが、パソコンの調子が悪く尻切れトンボになってしまいましたので続きを書いていきたいと思います。
法定後見の手続きをしたことありますか?
法定後見の手続きをしたことをある方はいますか?
これはなかなかいないかなと思います。身内に認知症の方がいない限りそういう場面には遭遇しないでしょう。
私は以前包括支援センターで働いていたので、年に1件程度法定後見の手続きのお手伝いをさせていただきました。
行政書士のテキストでは家庭裁判所が後見・保佐・補助を決めると書いていますが、実務上はどうかというと。。。。
現実の法定後見の決められ方
実際は違います。地区によって違うかもしれませんが、私の住んでいるところでは医師の診断が最も強いです。
医師もその方と話した結果や長谷川式簡易知能評価、MRIでの画像検査などで判断しますので、間違っているとはいえません。ただ、普段関わっている私たちから見て、このかたは後見だよ!と思っても、保佐だったり、補助だったりすると、色々したくてもできないことも出てきます。
本当もっと現場の声に耳を傾けてと思うことはありました。
法定後見をしているときに思うのは、もっと判断能力があるときに手続きしていればここまでひどいことにはならず、その方の生活を整えられたのにという思いがありました。
人間本当に困ってからでなければ動かないのが現実です。
両親や配偶者が認知症を患い、介護で苦労してもし私が認知症になってしまったらと思える人であれば任意後見の必要性をかんじるかもしれません。
しかし、そうれでなければ私には関係ない。私は大丈夫。認知症にはならない。もう少し歳をとってから考えよう等と考え問題を考えないようにしています。
任意後見は手続きが煩雑なのも遠ざける問題の一つだと思います。
経験してきたからこそ、任意後見を広める役割があると思っています。