富士駅、新富士駅周辺の撮影へ行った時の日記 その16
まず見えてきたのは、雨覆い付きケーブルヘッドを取り付けたものであった。
なお、今回見て行くものは、全て使われていないもの(停止線)となっている。
現役時代はここでCVケーブルを立ち上げていたのだろうか?
高圧耐張がいしは昔の3300V時代を思い出すような1連で、腕金も錆びさび
さぁ~それで!
今回の撮影で最大の目的だったものは、その次だ!
これだ!
普通の配電線(ここは構内用か)で、送電用の特別高圧ピンがいしを使ったものは、今回初めて見たのだった!
やはりそこは大手の製紙工場ということで、結構いい型のがいしを採用されたのだろうな。
まぁでも高圧ピンがいしが登場した初期の頃は、こういう使い方もあったのかもしれん。
ちなみにこれは大きさ的に、特別高圧ピンがいし・10号と思われる。
↑手持ちの10号ピンがいしw
なお、同じ10号でも、製造メーカーごとに大きさの差はあるものと思われる。
ちなみに10号ピンがいしは、1万ボルトの電圧を耐え抜く設計となっている。
20号は2万ボルトだ。覚えておくようにw
なお、がいしの製造メーカーや製造年については、コレクションの通り、電線支持点である天切り付近に印字されているから、地上からの確認は無理である。w
しかしここは、それが確認できたのは1箇所のみで、その奥は普通に耐塩高圧ピンがいしだった。
こっちの方は後で取り換えた感じかな。
では1本ずつ見て行くかw
まずは1連となった高圧耐張がいしの引き留めの方から
製紙工場の煙突と一緒にあるのが、いい感じかな。
腕金の錆びを見るかに、1960年代からあるのは確実そうだ。
銅線については、一部は被覆は切られている箇所も見られる。
で、これか
このほうの腕金は溝付き腕金だな。
違う製造メーカーがあるので大きさの違いがあると思うが、ボルトの形状も一部は違うのがあるな。
特別高圧ピンがいしについては、ボルトは鋳鉄をメッキ加工したシンブルピンを使うのが基本であるが、一部は普通の高圧ピンがいしで見かけるような配電線用のボルトを長くしたようなものもみられた。
(送配電編 図説電気工学大辞典 10 電気書院 昭和45年11月20日 第1版第1刷発行・参考)
ってことは、配電線用?
いや~どうみても10号ピンがいしに見えるけどな。
上の右2つと
下段の右1つは、シンブル仕様だ。
下にある2つの低圧ピンがいしは、単相2線式の低圧電灯線の引き通しでもしていたのだろうか
なお、ここが低圧2重がいしでないということは、設備的にはそこまでは古くはなさそう。
一応、特別高圧ピンがいし自体は、少なくと1960年代までは発売されていたらしい。
煙突からもくもくと煙が出たものと一緒に撮れるのは、いい感じ!
ここはあえてそこを狙った。w
続いてこれは向かいの歩道で撮ったものだが、ここにもなにやら1本の鉄筋コンクリート柱が打ち捨てられてあった。
打ち捨てというより、側溝の蓋の代用で置いた感じだろうか(変な使われ方w)
製造銘板は、1963年とあった。
昭和38年か
続いて元の撮影に戻る。
次は耐塩高圧ピンがいしの引き通しであったが
廃止されてからもうずいぶん時間は経過しているようで、一部の電線は耐塩高圧ピンがいしから外れていた。
下段回線の方は廃止時に電線を撤去したようだが、上段回線は残したようだ。
耐塩高圧ピンがいしから外れた上段回線右側の1本の電線は、なんとかボルトにひっかかって、落ちずに済んだようだ。
また、同じ頃からあると思うが、錆びの色具合は上下で違っていた。
また、このほうの腕金は溝付き腕金でない。
さあ~廃線について
は、これより先でも別系統のものが突如として姿を現す!
設備的には、こっちの方が背は高いし、また、絶縁電線のアルミ線であるから少し新しい感じに見えるが、どうだろうか
でも、ケーブルヘッドは雨覆いだ。
1970年代かな?
↑しかし今見てきた古い銅線の方は、耐塩高圧ピンがいしの引き通しの次は、下段は雨覆い付きケーブルヘッドを付けての引き留めとなっていたから不思議だった。
いや、元は両引きだったのかな?そうでないと辻褄が合わない。w
しかし雨覆い付きケーブルヘッドもまた、電力会社、地域ごとに取り付け方に違いありだな。
東電管内では、電力需要家含めて、ケーブルヘッドの上部には腕金別付けで3つの高圧ピンがいしを取り付けたものが基本であるが、ここは中部電の影響を受けたのか、それは省略されている。
でも、ここはまだ東電管内なんだよな~
やや近代的な背の高い方を含めて、ケーブルヘッドはだいぶ傷んでそうだ。
送電再開するならば設備更新が必要だな。
ま、見た感じこれでは、今後は使う予定はなさげに思えるがな。
背の高い方は確実にアルミ線かと思うが
下段の下段の方は、銅線なのかはわからんな。
左2つは銅線用クランプらしいが、一番右はアルミ線用に思える。
やや近代的な背の高い方は、両引き留めが基本のようだ。
ジャンパー線支持は耐塩高圧ピンがいしとなっており、アームタイは両サイドにあり。
ここはこの通り!新幹線から見える位置にある。
最初は見えても気にもとめていなかったがw、奥の方には特別高圧ピンがいしはあったのね
ここは角度を変えるための振り分け引き留め
奥に行く前に、反対側の撮影かw
背の低い方は、1本これを撮り忘れてたな。
下段はすぐに雨覆い付きケーブルヘッドで引き下がるようだが(いや、立ち上がりかな)、上段の方は両引き留めだったらしく、片方は電線のない高圧耐張がいしが残っている。
なお、このほうの2つの低圧ピンがいしが付いている方は、引っ張られているようで、腕金が大きく傾いていた
ここは~やっぱりこれか!
特別高圧ピンがいし10号!
ここだけそれにされたようだな。
見慣れない形のがいしであるから、なんか不思議な感じがしたのであった。w
アームタイはやや長い感じかな?
で、引き留めか
カバーがなく簡素な構造であるが、1960年代の始めはこれが基本だった。
続く。