15:00.am


弟「お腹すいたね」


姉「…」


弟「ね、姉さん、これ何時までやるの?」


姉「アタシが2000枚、父さんが4000枚、お前は何枚だ?」


弟「た、多分400枚くらいだと思うけど…」


姉「お前は男としてそれで良いのかと聞いている」


弟「い、いや、使った金額が3000円で、一枚20円のコインが400枚だから換金すると8000円でしょ?5000円も勝ってるよ?」


姉「お前は男として5千円勝ちで逃げて良いんだな?」


弟「な、なんだよ、逃げるなんて言い方しないでよ。確実に三人とも勝っている今がベストな止め時じゃないか」


姉「…」


弟「…」


姉「フン、わかったよ。」


弟「ホッ」


弟「じゃあ父さん、そろそろ帰ろ……え?」


姉「う、嘘だろ?」


弟「そ、そんな…」


続く



10:15.am


姉「説明は以上だ、わかったな?」


弟「うん、やってみるよ、頑張ろうね父さん」


父「…」


弟「!!」


弟「姉さん!姉さん!父さんの台がいきなりスリーセブンになったよ」


姉「フフ、開始5ゲームでビッグボーナス、流石は父さん、やるな」


父「…」


弟「…」


弟「父さん…顔が真っ赤だよ。娘の言葉に喜び過ぎだよ…」


父「…」


父「…!!」


弟「姉さん!姉さん!父さんの蒼鬼がおかしな事になってるよ!」


姉「覚醒モードに突入したようね、これで89%の継続率が確定したぞ」


弟「すごいや!父さんすごいや!」


姉「見直したぞ」


父「…」


弟「…」


弟「…」


弟「父さん…嬉しいのはわかるけど瞬きくらいしなよ、目が充血してて怖いよ」


姉「さあ、勝負はこれからだ!自分の戦いに集中しなさい」


弟「うん!」


父「あっ」


弟「父さん!今度は何?」


姉「スイカの取りこぼしね」


父「…」


弟「ははっ、仕方ないよ。さっきは撲殺とか言ってたけど、こんなに沢山出してるし、ドンマイだよね」


父「…はは」


姉「…」


弟「…ははは」


姉「…」


姉「次やったら撲殺するわよ」


弟、父「…」


続く


10:00.am


姉「おーい!こっちだ!」


弟「ちょ、ちょっと、大きな声でやめてよ、恥ずかしいよ」


姉「お前が遅いからだろ」


弟「いや、僕らはきちんと順番通りに入店したんだよ」


姉「ふん、また甘い事を。いいか、パチスロは戦いだ、店に勝ち、他の客に勝ち、台に勝つ、そして初めて勝利を手に出来るんだ」


弟「僕は楽しくやりたいだけなんだけど…」


姉「ふん、なら好きにしろ。ホラ、二人の軍資金だ」


弟「五千円!?五千円もくれるの!?やったー!」


姉「勘違いするな、それはこの先一週間のお前個人の食費だ」


弟「…え?」


姉「解らんのか?だから今日負けたら向こう一週間はインスタントラーメンだな」


弟、父「…」


姉「心配するな、アタシが選んだこの台に間違いはない」


弟「あっ!僕この台知ってるよ!新・鬼武者!ゲームソフト持ってるよ」


姉「おい、ゲームと一緒にするな。今から打ち方を説明するから集中して回せよ、甘くみてると30分もかからず終わるぞ」


弟「う、うん、わかったよ」


姉「スイカ一つでも取りこぼしたら撲殺するからな」


弟、父「…」


続く