変わりたいと思っていた。
こんな人生を続けるのは精神衛生上、良くないとずっと思っていた。
4月
転機は突然訪れた。
手塩にかけて育成していた新入社員の退職だ。
これまで捧げてきた時間の全てが無に返った。
同時に自分も人生をリスタートしたいと願うようになった。
転職をしたい。
公務員になりたい。
でもその為には覚悟が必要だ。
まずは自力で勉強をしてみた。
これが一週間続いたら、予備校に通って金を払ってまで決めにいこうと思った。
結果、物理の参考書を買って、一週間進めることができた。
意を決して予備校に通うことにした。
しかし、入校したからと言って安心はできない。
第一志望先の7月一次試験に向けて、たった2か月弱で準備をしなければいけないのだから。
受講料20万円相当を一括で支払ったのだ、必ず受からねばならない。
5月
只管に勉強をした。
平日は朝7時には会社近くのドトールで1時間近く勉強した。
仕事が終わったら、自宅でパソコン学習。あるいはサイゼリアに行きスマホ学習。
土日祝日はドトールルーティンの後、予備校で9時から17時までパソコン授業を受けて学習した。
最初は気の遠くなるような作業が続くと思っていたが、そうでも無かった。
ゼロからの作業というより、高校授業の思い出し作業だったので、案外楽しくできた。
あとは20万支払っていたから意地でも受からないといけないという思いが強かったのかも。
同時に試験への応募も進めた。
各種エントリーから、履歴書・職務経歴書の作成、面接カードの作成など。
6月
先月と比べると成績の伸びが悪くなった。
どうやら頭打ちらしい。
そうなってくると、試験への士気が下がってしまう。勉強が疎かになり、焦りが出てきてしまう。
それでもなんとか気持ちを切り替えることに成功した。
マインドを立て直すことが出来たきっかけは、意外にも併願先の一次試験を受けた事だった。
元々難易度の低い先だったので、試験はとても簡単なものだった。
簡単な試験でも、合格したら嬉しいものだ。
しかも全受験者中1位なら尚のこと。
やはり実践してみるって大切だ。
試験も仕事も何事も。
動かないと始まらない。
しかし、ここで思わぬ誤算が入った。
1位で受かった事が、心の中に慢心をもたらした。つまり余裕をこいてしまったのだ。
「これなら7月も大丈夫だろう」という謎の自信が芽生えてしまい、勉強の手がまた緩んでしまった。
仕事も忙しい時期に差し掛かり、勉強がどんどん疎かになっていった。
7月
いよいよ第一志望先の一次試験。
意を決して、受験した。
手応えは、ほぼほぼ無かった。
いつもなら解けていた仕事算は解けなかった。
日本の選挙制度もしょうもないところで躓いてしまった。
大事なところで気を緩めてしまったバツだ。
第一志望は諦めることにした。
次の第二志望に向けて準備を進めることにした。
そうするしかない。
併願先の二次試験を受けた。
面接は対策をしていても、本当に緊張した。
動きの一挙手一投足、混乱する。
回答も支離滅裂な事を言った気がする。
やはり面接練習ももっと重ねなければいけないなって思った。
そして第一志望先の試験結果が出た。
合格していた。
信じられない。あんなに手応えなくダメダメだったのに。
急遽、二時試験の準備に取り掛かった。
履歴書、面接カード、職務経歴書、成績証明書を大学から取り寄せる(これが一番厄介だった)
次の試験に向けて、面接対策も鬼のように進めた。
予備校の先生が新しい人に変わり、
頼りやすくなったのがラッキーだった。
信頼できる先生になら、なんでも聞けるし自信に繋がる。
ただ、なんでも肯定する節があるのがちょっと「?」って思う事があるけど。
20万円の仕事をしてくれって思う。
8月
第一志望先の二時試験。
web面接だった。
通信状況や音声設定、明るさなど結構入念に行なった。
当日、出席確認の時に映像トラブルに遭ったけどそのおかげで気持ちが楽になったのか、
本番ではスムーズに話せた。
取り繕った言葉もなんとか伝わったみたいだ。
試験が終わって映画一本観た後、
当日中に、合格連絡が来た。
なんて言うか、とんとん拍子にものが進んでいる気がする。
信じられない。
でも事実だ。
次が最終面接。
約3年前からやめよう辞めようと思っていた会社をやめる事が決まるまで、あと3週間。
いや、まだだ。
気を抜くとまた、一次試験のように気落ちするぞ。
常に面接試験の事を意識しろ。
それと仕事のこともなんとかしないと。
僕が辞めてもやっていけるような体制を作らないとな。
いやもうほぼほぼ出来上がっているんだろうけど。
ところで、この5ヶ月にタイトルを付けるとしたら
4月、転職の決心が春を告げる
5月、可能星を見つけに行く
6月、油断するのは染色体に遺伝情報があるから
7月、成功率は散々でね、空の藍色に泣く
8月、もしも夢でも僕を包めよ夏霞
である。
これ、何の曲かわかる?