終わりを始まりに、絶望を希望に、なんてね。 | 寂しい夜と淋しい僕で 気がつけば世界は二人きり

寂しい夜と淋しい僕で 気がつけば世界は二人きり

想いは誰にも見えないから、このようにブログにしてみたのです。
ダメな僕を朝日とやらが映し出す時まで

今年の3月の3連休は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために不要不急の外出を控えるように言われていた。
その影響もあって、今しがた新宿駅から乗った帰りの電車は3人くらいの集団でも一列にシートに座れるくらいにはガラガラだった。
2月上旬から始まったウイルス騒動はもうそろそろ収まってもいい頃なのに、毎日ニュースで特集が組まれるくらいにはまだまだホットなトピックだ。



そんな時事ネタを話したかったわけではない。
この3連休、僕はお嫁さんとのデートを久しぶりに堪能したのだ。
入籍してから丁度1ヶ月、明日は付き合って1年6ヶ月記念日だ。
僕らが日を重ねるごとにラブラブになっていくのは一重に遠距離恋愛の状態が続いているからかも知れない。
だけど、お嫁さんと会えるのが月1とか、会いにいくために1万円以上の交通費を掛けなければいけないとか、実家へ帰るたびに寂しさで泣いてしまうとか、どうしてそんな苦しい思いをしなきゃいけないのだろうか。
僕は不幸な人間だ。
僕より不幸な人は世の中にたくさんいるかも知れないが、そうだとしても僕が不幸である事に変わりはない。
帰りの電車でこの3日間のことを思い出しながら、改めて僕は自分が不幸な人間である事を悟った。




先週の木曜日の夜、仕事が終わったその足で僕は東京駅へ向かった。そして新幹線の自由席でお嫁さんのもとへ向かった。
先の理由でガラガラかなとも思ったが、流石に連休前の新幹線はそれなりに混んでいた

夜22時を回った頃に僕はお嫁さんの待つ家についた。会社から直行したからお土産を買っていなかったので、コンビニでゼリーを買って行った。
そしたら家の前でお嫁さんが出迎えてくれて、しかも向こうもゼリーを買っていてくれたらしい。
相思相愛じゃないか、と思った。

ところで一つ僕は大きなミスを犯した。
それは仕事から直行したので、ムレムレの革靴で訪問してしまったことだ。
家について靴を脱いだ。鼻をつんざく酷い臭いが僕たちを襲った。
ごめん、お嫁さん、、、

その日は嫁さんの家にあったインスタント麺(沖縄のソーキそば)を食べた。
嫁さんは明日の予定を考えてくれていたけど、僕はアメトークを見てばかりだった。
こういうところですれ違いを起こしてしまうから本当に気をつけないと。



連休1日目。
朝グダグダしていた割に、思い切ってレンタカーを借りて野沢温泉へ出かける事を決意。
楽天トラベルで即予約してしまった

お昼ごはんを近所に出来た新しいイタリアンのお店で食べた。
ゴルゴンゾーラにはちみつを掛けて食べるピザはとても美味しかった。

そして、その足でトヨタレンタカーに行って紫のビッツを借りた。
セブンイレブンでお菓子をたんまり買ったら、いざ野沢温泉温泉へ!

ドライブデートだったのでとても楽しかった!
天気もよく、YouTubeで流行りの曲を流しながら走った。
途中、台風19号の被災地を通り過ぎた。千曲川の氾濫で水没したリンゴ農園をたくさん見かけた。
今はコロナが騒がれるけれど、半年前までは台風の方が騒がれていた。
どうしてもみんな、忘れて行ってしまうんだな。そこで生きている人たちはみんな必死なのに。
と、そこを通る直前まで、僕も忘れていた一人だったのだけど。

途中、高野辰之博物館に立ち寄った。
お察しのとおり、貸し切り状態だった。
『紅葉』『故郷』『春の小川』
高野辰之が作曲した曲を、お嫁さんと一緒に歌った。そこにあったピアノも弾いて遊んだ。
もう一曲『朧月夜』という曲も有名らしいけど、僕は初めて知った。
嫁さんは合唱部出身だからか、知っていた。
学問を探究する高野辰之みたいな賢人は、歌の他にも浄瑠璃、能(能面の模写)など様々な事に手を出していた。
僕も博識になりたい、情熱が欲しいと願った。

運転を嫁さんに交代してから、野沢温泉村へ向かった。温泉村は、当たり前のように狭い入り組んだ道路ばかりで、とても運転出来るようなスペースなどなかった。
でも嫁さんは必死で運転してくれた。
おかげでなんとか旅館に着いた。

旅館に着いて仮眠を取ってから、温泉街を散策した。
ラーメン、お好み焼きなど色々なお店があったが、悩んだ末に「ちゃんこ鍋」にした。
一人2,000円とややぼったくりな観光地価格で召し上がったが、美味しかった

野沢温泉は街中に無料の公衆浴場があって、その日は「大湯」「熊の手洗い湯」に入った。
「大湯」はとにかく熱かった。ぬる湯と書かれた湯船に入ったが3分もしないうちに耐えきれず、嫁さんに「暑いので先に上がってる」とLINEを送って上がってしまった。
ところで嫁さんも以前、お風呂で倒れたことがあると言うから心配だった。温泉旅行では、お酒を飲ませないように注意しないと。
「熊」の方は源泉から離れているからか、暑くなくそれなりにゆっくり入っていられた。

夜は部屋でお菓子パーティー。
セブンの蒙古タンメンベビースターがめっちゃ美味しかった。あとトッポは最高。最後までチョコたっぷり。



2日目
朝、カフェへ。
アメリカに行った時みたいなモーニングが出た。
嫁さんの友達のお話しをしたとき、「食事中、LINEをするとき必ず一言断りをいれてくれるところがかわいい」と言っていた。僕も食事の時くらいはLINEやスマホをいじるのをやめよう。
それからジャムの専門店みたいなお店に行った。嫁さんから御礼?でTシャツとお揃いのタンブラーをもらった。
この時からかな。この日の嫁さんの口癖は「○○があるから、エッチしよ?」になった。

チェックアウトで旅館の方に写真を撮ってもらったあと、もう少し街ブラをした。
いろいろ見た。快晴の雪山とか村役場とか岡本太郎の作ったモニュメントとかやけに新しい村民住宅とか。
高野辰之の『朧月夜』会館みたいなところに行き、誰もいなかったからステンドグラスの下でキスをした。恥ずかしかった。

「大湯」の先の坂の上には神社仏閣があって、階段をジャンケングリコしながら登った(勝敗は、1段差で嫁さんが買った)
スキー場へ行くリフト乗り場の近くにはつくしが生えていた。

麻窯という源泉(野沢温泉の写真はここが使われる)に寄ってから、お昼ごはんは蕎麦屋へ行った。
嫁さんはざるそば、僕はカレーうどん大盛りを頼んだ。カレーうどんが思った以上に盛り盛りで、申し訳ない事に残してしまった。こういう浅はかな行動はやめないといけないな。

野沢温泉村を後にして、嫁さんの運転で『菜の花畑公園』へ行った。
残念ながら菜の花は全く咲いていなかった。しかし近くの小学校に遊具があって、嫁さんがブランコに乗って遊んだので写真をたくさん撮った。
遊んで踊って歌っている、嫁さんが、本当にかわいい。

次に、信濃町のカフェに向かった。小さいお店だけど、勉強用のコンセントとかWi-Fiが充実しているお店だった。
僕はアサイードリンクと嫁さんはマンゴードリンクを買った。嫁さんには少しお昼寝休憩をしてもらった。

その後、ドンキホーテで夕飯を買ったり、ニトリでシーツを買ったり、ガソリンを入れたりして、嫁さんのお家に帰ってきた。
ちなみに、レンタカーは早めに返したことで一部返金があった。最初に長めに借りようと言い出したのが自分で、時間いっぱいまでだらだら過ごしたのも自分の案だったので、非常に申し訳ない。

嫁さんに仮眠をしてもらってる間、突然焼き芋が食べたくなって買い物に行った。
昔嫁さんと二人で焼き芋を買って食べたことがあって、あの時の二人だけの幸せに満ち満ちた気持ちをまた味わいたくて、勝手に買いに行ってしまった。嫁さん、わがまま言ってごめんね。
夜はインスタントのトッポギを作って食べた。



3日目
雨。
だからベッドでゴロゴロした。
朝は9:30くらいに起きたけど、それからいちゃいちゃゴロゴロ。いつもはエッチした後すぐお風呂に入ってしまうが、今日はエッチした後も裸で抱き合っていた。余韻を味わいたいからと嫁さんは言っていた。
嫁さんの布団が汚れてしまわないように注意しながら、それでも精一杯抱きしめた。

シャワーを浴びて、キムチ焼きそばを作って食べた後、コンビニでお菓子を買ってきて、Amazonプライム・ビデオであたしンちや鬼滅の刃などいろんなアニメを見た。まさにグダグダの極み。YouTubeでコナンを見てる時、何度か寝落ちしてしまった。

そして、夕方16時頃。
もう一度二人で裸になって抱き合いながら、寝っ転がった。
嫁さんが、「服を脱いで」と言い出したのだけど、僕にはその一言がとてもうれしかった。
そしてこれからまた離れ離れになるかと思うと、寂しくなって、思わず泣いてしまった。
これがきっかけで、この後嫁さんが3連休の思い出ばなしや、ミニミニのご当地CMのダンスや、好きと言う度に、それがトリガーとなって泣いてしまった。

夕飯は、いつかのカレー屋さんに行きたかったけど、新幹線の時間もあって大衆居酒屋に行った。(結局新幹線は1本遅らせる事になったから行こうと思えば行けた)
大衆居酒屋は、これもコロナの影響か、ホールの人は一人しかいなかった。

この居酒屋で、僕はまた嫁さんに惚れた。
一つは、嫁さんがオーダーした飲み物とは違う飲み物が来た時。
嫁さんは、「頼んだものと違います」と言った。
これは、注文が違う事に文句をつけたのではなく、自分が渡された飲み物を他の人が頼んでいる可能性を考えてのことだった。
本当に気配りができる方だ。

もう一つは、僕がトイレに行っている間に、会計を済ませてくれていた事。
しかもその時、オーダーしたはずなのに来なかったシーザーサラダが会計に入っていないかどうかもちゃんと確かめてくれていた。
本当に、いい子。

最後、新幹線の改札前でホットの紅茶花伝を買ってくれた。
最後の最後までやさしくて、愛おしい、僕のお嫁さん。
もう涙が止まらない。



嫁さんとお別れをして、僕は新幹線に乗った。
新幹線の中では、嫁さんから借りた「夜のピクニック」という本を読んだ。
高校時代を思い出しながら読んでいたら、いろいろと胸が痛くなって、読むのをやめてしまった。
だからかな、このブログを書き起こす事にした。



どうしてお嫁さんと離れ離れに暮らさないといけないのか。
本当にこの理由がわからない。
分からないけれど、嫁さんが言っていた言葉でひとつ心に響いたものがあった。

「二人でいたいけと、一人にもなりたい。」

そうだ。
それは僕も思っていた事だ。
一人で生きていけるもの同士だから、僕たちは結婚したんだ。

でも実際、今はどうだ?
僕は一人で生きているのだろうか。
嫁さんを拠り所にし過ぎていないだろうか。

あまり重い人間にはなりたくない。

嫁さんと二人で、お互いの事を高め合っていけるようになりたい。
僕だけが、頼ってばかりでいたらダメなんだ。
大切なことは、僕が嫁さんの「大丈夫」になる事なんだ。

嫁さんを守れるだけの強さが欲しい。
そう思って、家に着いた僕は一人、寝た。